先日、“テイラー・スウィフト、LGBTQ権利法案の支持を共和党議員に懇願「どうか、どうか考えて」”というニュースを目にして「Q」、すなわち Queer(クイア)「変わり者、同性愛者、オカマ、ゲイ」という単語も、いつの間にか彼・彼女らを表す言葉に加わったんだなあ、と少し不思議な気持ちになりました。
私が初めて Queer という単語を見知ったのは、英国のチャンネル4でやっていた同性愛者ドラマ「Queer as Folk」でした。
この作品はその後、アメリカでリメイクされていて、今はアメリカ版の方が有名みたいですが、確か私がイギリスで見ていた当時は、夜21時か22時台に毎週やっていたような。
しょっぱなから男性同士のスッポンポンの絡みもあり、平日のプライムタイムに、ラブシーンもボカシ無しで、ゲイのコミュニティを描いたドラマをやるなんて、チャンネル4はなんて攻めてるんだと、かなりビックリしました(でもかかさず見てた・笑)。
それで当時はタイトルの「Queer as Folk」、この意味を “folk「家族(あるいは民族)」のごとく Queer「オカマ、ゲイ」である” つまり「(僕らは)自然とゲイなのだ」といったことと思っていたんですが、改めて上記のニュースをきっかけに調べてみたら、どうも違うようでした。
この言葉は元々は
There’s nowt so queer as folk.
普通の人々ほど変わり者はいない。
という諺から来ているようで、要するに「誰だって変なところはある」、「LGBTQだろうがそうでなかろうが、みんな変わり者」という事だったんですね。
しかしこの英国版「Queer as Folk」では、Queer って、からかい、または蔑みの言葉として使われていたような記憶があります。
確かドラマの中で、スチュアートという男前でリッチなビジネスマンが、男性と一夜を過ごした翌朝、路上に止めて置いた車にでっかく「Queer」とスプレーでいたずら書きをされる、それを彼はそのまま消しもせず、ロンドン市内まで見せつけるように運転していく、それを見た歩道の人々が驚いたり、眉をひそめるといったシーンがあったような。
当時は今と比べて英語の理解力も乏しかったですが、それでも Queer という言葉は何かちょっとタブーというか、あんまり使ってはいけないんだなと思わせるシーンだったと思います。
それだけに彼らを表す言葉として今 LGBT「Q」となっているのが、何だか不思議というか、良いのかな?という気がして、心に引っかかり、改めて調べてしまった次第です。
実はこのドラマは、VHSを手に入れて持って帰ってきているんですが、今となっては、VHSを見るデッキがありません(笑)。
そのうちどうにかして見返したいと思っているんですが、テープにカビが生えていないことを祈るばかりです。
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