昨日から「Ikumen: How Japans hunky dads are changing parenting- イクメン:日本のイケてる父が育児を変える」がテーマの記事を読解しています。
・「イクメン:日本のイケてる父が育児を変える」(1)
In years gone by, the Japanese father’s primary role was considered to be that of the bread winner.
かつて、日本の父親の主な役割は一家の大黒柱であることと考えられていた。
in years gone by「過去においては、昔は、かつては」。
bread winner「家庭の稼ぎ手、大黒柱」。
These ‘salarymen’ were devoted to their company, working long hours to climb the corporate ladder and provide financial security to the family.
「サラリーマン」は会社に尽くし、長時間働いて出世の階段を上り、家族に経済的な安心をもたらそうとしていた。
“Utter commitment to one’s work represented the apotheosis of manliness”, writes Hannah Vassallo, who recently published an anthropological study of Japanese fathers for a book, Cool Japanese Men.
「仕事への完全なる献身は、男性の理想とされていました」、日本男性の父親像に関する著作を持つハンナさんは言う。
utter「完全な、まったくの、徹底的な」。
commitment「委託、傾倒、献身、約束、責任、拘留」。
apotheosis「頂点、極地、神聖視、崇拝、理想」。
Japan, of course, was not alone in these views.
もちろんその見方は日本に限ったものではない。
But even in the 1980s the average man spent fewer than 40 minutes interacting with their children on the average workday – and that was often during a family meal.
だが80年代においても、平均的な日本男性が家族と過ごす時間は(他国の男性より)40分ほど少なく、それは主として食事の時間に当たっていた。
According to one observational study, some men could not even make tea or locate their own clothes without their wife’s assistance.
ある研究観察によれば、そうした男性の中には妻なしではお茶も飲めず、自分の衣服の在処すら分からない人もいたという。
locate「見つける、(位置を)突き止める、設立する、(~に)置く」。
When the father did interact with his children, he was often remote and commanded respect, even fear – a fact reflected in the common saying “jishin, kaminari, kaji, oyaji” – “earthquake, thunder, fire and father”.
そして父が我が子と関わる際には、しばしば敬意とおそれを伴い、それは「地震 カミナリ 火事 親父」という諺にもあらわれている。
interact with「関わる、触れ合う、相互に作用する、互いに影響しあう」。
Needless to say, these attitudes had some serious repercussions.
言うまでもなく、そうした姿勢は深刻な影響を残している。
They made it much harder for women to maintain a career after childbirth, for instance, leading many to become increasingly disenchanted with the concept of marriage.
そうした事柄が女性の出産後のキャリア維持を困難にさせ、例えば結婚自体に幻滅を感じる女性をますます増やしている。
increasingly「ますます、いよいよ、だんだん」。
be disenchanted with~「~に幻滅する、醒める」。
The result was that they started marrying later, or not at all – contributing to the now infamous dip in Japan’s birth rate.
その結果、結婚年齢は上がり、結婚しない人も増え、日本の出生率低下を招いている。
The 1980s also saw a rise in child suicides, which some linked to the lack of paternal support.
80年代には更に子供の自殺率上昇がみられ、それも父親の(子供との)関わり(助け)の欠如が関係しているとされている。
Even so, change was slow.
だがしかし、変化は緩やかだ。
In 2002, for instance, just 0.33% of eligible men took the paternity leave after the birth of a child.
例えば2002年には、育児休暇を取った男性はたった0.33%であった。
eligible「適任、適格、(結婚相手に)望ましい」。
One survey, from 2008, reported that a third of men would have preferred to spend more time with their children – but they worried that their bosses would disapprove of the time taken off work.
2008年の調査では、3分の1の男性がもっと我が子との時間を増やしたいと望むものの、それにより上司の心証を損ねることを心配しているという。
うーん、これは今もきっとあるんでしょうね・・・。
昨日の記事で、私の父は昭和の男性にしてはイクメンだったと書きましたが、私の就学前にサラリーマンをやめて、自営業者になっています。
勤め人時代には、ある時どうしても保育園に預けられるのを嫌がった私(両親共働きでした)を一度だけ、急遽会社を休んで遊びに連れて行ってくれたこともありました。
私が大人になってから、その時のことを父に聞いたら「こんなに泣いて(預けられるのを)抵抗するなんて、多分子供でも、どうしてもいやな時があるんだろう」と思ったから、と言っていました。
この時のことは今思い返してみても、お父さんありがとう、と思います(保育園を嫌がった理由は覚えていませんが・・・)。
ただ子供との時間を増やすためだけに自営の道を選んだわけではないでしょうが、昭和の時代はそのように、自分が会社という組織を出る以外に、父親が子供と深くかかわる方法がなかったのかなとも思います。
でも仕事を頑張るのも家族のためでもあるし・・・本当にいつの時代も難しい綱引きが続いていますよね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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