引き続き「The trick that makes you overspend – あなたに余分な出費をさせる仕組み」を読んでいます。

あなたに余分な出費をさせる仕組み


・「あなたに余分な出費をさせる仕組み」(1)
・「あなたに余分な出費をさせる仕組み」(2)
・「あなたに余分な出費をさせる仕組み」(3)
・「あなたに余分な出費をさせる仕組み」(4)

Psychologists still debate the exact reasons for this particular effect, but one idea is that the comparison with the decoy offers us an easy justification for an otherwise arbitrary decision.
この特定の影響の明確な理由について、心理学者は未だ議論しているが、まず一つ言えるのは、おとりとの比較が私たちの選択を容易にするということだ。


comparison with~「~と比較して」。

arbitrary「任意の、恣意的な、勝手な、独断的な」。

If you were to compare just A and B, it’s hard to know exactly how to appraise the trade-offs between cost and waiting time – how much money is 90 minutes’ extra wait really worth?
もしもただAとBを比べるだけならば、費用と待ち時間からより有利な方を見積もるのは難しいだろう― 果たして90分間の余分な待ち時間は、金銭に換算して幾らになるのか?


appraise「値踏みする、見積もる、鑑定する、評価する、認識する」。

trade-off「(有益なものを得るために何かを差し出す)取引、交換」。

But if one option is obviously better than the decoy – Flight C – on one of those measures, you have a ready-made reason to explain your preference.
だが一つの選択肢が明らかにおとりより良いと分かれば、この場合フライトCがその指標となり、自分の選択に納得しやすくなる。

These patterns of behaviour have been observed for many different kinds of goods – from beer to TVs, cars and houses:
こうした動きは、ビールからテレビ、住宅等、様々なものにもみられる:

an unattractive third option changes people’s preferences between the two other possibilities.
魅力の薄い3番目の選択肢が、人々の心を残りの2つの選択肢に向けさせるのだ。



自分ですべての条件を比較して、どちらを選ぶべきか判断するのは大変。

なので、その手掛かりを「おとり」として設定すれば、それより得なのはどれか?を選ぶだけで良くなるという話ですね。

確かに、様々な条件を把握して物事を決める、というのは結構エネルギーを要しますよね。

住宅のような大きな買い物ほど、この「おとり効果」を使うと効果があるのかもしれません。


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