先日から「Five must-read books from Japanese literature – 日本文学で読むべき5冊」を読んでいます。

日本文学で読むべき5冊


・「日本文学で読むべき5冊」(1)
・「日本文学で読むべき5冊」(2)
・「日本文学で読むべき5冊」(3)

The Penguin Collection of Japanese Short Stories
(Penguin Classics, 2018)



While the short stories are mostly listed historically
短編集は歴史順に並べられ、

- starting in the Meiji Restoration period, through World War Two, followed by the tsunami of 2011
明治維新の時代から始まり第二次世界大戦を経て、2011年の津波までを網羅している、


Meiji Restoration「明治維新」。

- the book is organised thematically, with titles such as Nature and Memory, Men and Women and Dread.
この本は主題に即して編纂されており「自然と記憶」「男と女」「恐怖」といった題がつけられている。

The authors rarely focus on the ‘why’, nor are they in awe of destructive powers.
作家たちは「なぜなのか」に焦点を置くことは稀で、また破壊的な力を恐れていない。


be in awe of~「~を恐れている」。

Instead Akiyuki Nosaka, for example, writes of a post-war sentiment, expressed crassly and simply as a man who feels defeated in sexual mastery against an old American soldier in the short story American Hijiki.
野坂昭如を例にとると「アメリカひじき」という作品で戦後の心情について書いており、年寄りの元アメリカ兵に対するコンプレックスを愚鈍に簡潔に表現している。


mastery「熟達、精通、支配、統御、制御、勝利、征服、優越、優勢」。

sexual mastery とは「性の熟練者」みたいな感じか、それともこの場合「男性として優勢」みたいなことなのか、作品を読んだことがないので分かりませんでした。

あらすじでは、元アメリカ兵の老人に性的な意味で主人公がコンプレックスを感じる風ではない気がするのですが・・・一応 feels defeated in sexual mastery(性的に[同性として]打ちひしがれた思い)=「元アメリカ兵に対するコンプレックス」と解釈しています。

While Kazumi Saeki sees something worth fighting for, while standing atop a hill, looking over the buildings that were washed away in the tsunami in Weather-Watching Hill.
佐伯一麦は「日和山」の中で、津波に飲み込まれるビル群を丘の頂上から見つめながら、戦うに値するものの存在を確認する。



野坂昭如氏の「アメリカひじき」、タイトルの意味は「アメリカの(あの食べる)ひじき」。

当然アメリカにひじきなんて食べ物はないわけですが、これはアメリカ兵が持ってきた紅茶を、日本の人々がひじきと間違えて、不味いけども何とか煮て食べた、という作品中のエピソードから来ています。

これだけでも何となく、当時の国力の差や物資の差を感じる物悲しいタイトル・・・言葉選びが上手だなあと思います。


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