先日から「Five must-read books from Japanese literature – 日本文学で読むべき5冊」を読んでいます。

日本文学で読むべき5冊


・「日本文学で読むべき5冊」(1)
・「日本文学で読むべき5冊」(2)
・「日本文学で読むべき5冊」(3)
・「日本文学で読むべき5冊」(4)

The Sea of Fertility series by Yukio Mishima
(Vintage, 1999)



Mishima is known as an eccentric, but there is no doubt of his genius.
三島は変わった人物として知られているか、紛うことなき天才だ。


eccentric「奇抜な、常軌を逸した、風変わりな」。

Born in 1925, he fuses traditional Japanese sentiment with Western-style writing.
1925年に生まれ、伝統的な日本と西洋を融合させた文章を書く。


fuse「導火線、ヒューズ、溶解・融解する、溶かす、融合させる」。

He is most famous for The Temple of the Golden Pavilion (1959), in which the obsessive protagonist sets fire to the subject of his insanity;
彼の最も著名な作品は、狂気にとらわれた主人公がその対象に火を放つ「金閣寺(1959年)」であろう、


protagonist「主役、主人公、指導者」。

the Golden Pavilion in Kyoto now one of the most tourist-clogged cities.
この金閣寺は京都市内有数の観光客で混み合う場所だ。


tourist-clogged(観光客が詰まった)=「観光客で混み合う」。

Mishima’s detailed analyses of the dark and twisted subject matter of his writing is reminiscent of Dostoevsky.
三島の詳細分析によれば、彼の暗くてよじれた作風はドストエフスキーを思わせるとされる。


subject matter「(著作などの形式・文体等の)内容、主題、題目」。

reminiscent「思い出させて、偲ばせて、昔をしのぶような、追憶の」。

However, his last penned tetralogy The Sea of Fertility, details the metamorphosis that Japan underwent during the early 1900s, making it as significant in Japanese history as Tolstoy’s War and Peace.
だが彼の絶筆となった四部作である「豊饒の海」は、1900年初頭、社会の変革の途上で苦しむ日本の姿を描き、トルストイの「戦争と平和」のごとく日本文学史において重要な作品となっている。


tetralogy「四部作」。

metamorphose「変態・変形させる、一変させる」。

The tetralogy, comprised of the novels Spring Snow, Runaway Horses, The Temple of Dawn, and The Decay of the Angel, delicately balances the rational and absurd.
この四部作は「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4巻から成り、合理と不合理の絶妙な加減が保たれている。


rational「理性のある、道理をわきまえた、正気の、気の確かな、合理的な」。

absurd「不合理な、道理に反した、ばかげた、おかしな」。

The four novels span from 1912 (just after the Russo-Japanese war) to post-war Japan in 1975.
この4作の舞台は1912年(日露戦争直後)から戦後の1975年までに渡る。


Russo-Japanese war「日露戦争」。

Western ideas and their influence on Japan’s economy and culture, serve as backdrops and motives for various characters throughout the story.
作品全体を通じて、西洋的な思想とそれらが日本経済・文化に与えた影響、社会背景と日本が変化に至るまでの姿が描かれている。


backdrop「背景幕、背景」。

motive「動機、真意、目的」。


「豊饒の海」は「春の雪」しか読んだことがなく、他が全く分かりません(汗)。

でも結構三島由紀夫に詳しい外国人も多くて、全く知らないとちょっと困るような日本人作家のひとりではないかと思います。

三島由紀夫の本は父が色々持っていたのですが、市谷駐屯地の事件関連の本(写真もある)もたくさんあって、子供のころ見たときに、かなり衝撃を受けた記憶が・・・。

なので子供の時は「何か変わった人、怖そうな人」でしかありませんでした(笑)。

少し大人になって「午後の曳航」とか「鏡子の家」は、自分からすすんで読んで印象に残っています。

   
   



あと「行動学入門」というエッセイ作品は、さらりと読める(難しくないし怖くない・笑)うえ、たまに読むと気合が入るので、イマイチやる気が出ないような時、更には的確で正しい日本語に触れたい時、おすすめの一冊です。


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