先日から「Why cinemas will bounce back from the coronavirus-crisis – 映画はコロナ禍からまた立ち直る」を読んでいます。
ビデオはラジオスターを殺したけれど、果たして映画は?
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(1)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(2)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(3)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(4)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(5)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(6)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(7)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(8)
・「映画はコロナ禍からまた立ち直る」(9)
Then in the 1980s came another even more direct challenge to auditoriums.
その後1980年代になると、劇場を更なる挑戦が直撃する。
auditorium「(劇場などの)聴衆席、観客席、講堂、大講義室、会館、公会堂」。
If television had wounded the size of audiences, it was thought that videotapes might steal them away completely.
テレビが劇場の観客数に傷を与えたとすれば、ビデオは観客をすっかり盗み去るかもしれないと思われた。
Invented in 1976, the VHS cassette tape (which quickly usurped its Betamax rival) made films available to own at home, or as more commonly occurred, to rent from video stores.
1976年に発明されたVHSカセットテープ(ライバルだったベータの地位をすぐに奪い去った)によって、映画を個人宅で所有したり、ビデオ店から借りられるようになったからだ。
usurp「奪う、横領する」。
No longer was the cinema the only game in town for cinephiles.
映画はもはや、映画ファンにとって絶対の選択肢ではなくなったのだ。
In fact, though, this rival medium served only to enhance the value of the cinema experience.
ところが実際には、このライバル媒体は、ただ映画体験の価値を高めることのみに役立った。
medium「(伝達・通信・表現などの)手段、媒体、機関、媒介物、中位、中間、中庸」。
Even though Quentin Tarantino has called the 1980s the worst era in American movies, national box-office returns almost doubled in that decade.
クエンティン・タランティーノは1980年代をアメリカ映画の最悪時代と呼んでいるが、全国の興行収入はその10年間でほぼ倍増している。
Rather than being the death of cinema, video meant film studios had a whole new revenue stream to capitalise on,
その事は映画の死というより、ビデオが映画スタジオにとって新たな収入源である事を意味しており、
while home ownership only increased consumers’ passion for film, therefore making them hungrier to see new films from their favourite directors on the big screen.
映画ソフトを個人が所有することで、むしろ彼らの映画への情熱を高め、大画面で自分の好きな監督の新作を見たいと渇望させることになったのだ。
Cinema owners in turn came up with the cleaner and more modern ‘multiplex venues’.
そこで劇場オーナーは、よりクリーンでモダンな「シネコン」を思いつく。
multiplex「同一回路による多重送信の、多様な、複合の」。
multiplex venues([スクリーンが]複数・多重の場所)=「シネコン」。
The industry rallied.
これで業界は再び息を吹き返す。
rally「呼び集める、結集する、陣容を整え直す、奮い起こす、集中する、回復する、からかう、冷やかす」。
うちには何故かソニーのベータのビデオデッキがあって、これが家に来てからというもの、とにかく洋楽のPVを録画しまくり、擦り切れるほど繰り返し見たのを思い出します。
画質はベータの方が上、サイズもVHSよりコンパクトでしたが、ユーザーの囲い込み戦略で負けたのか?ベータは市場から消え去ってしまいました。
とにかくこの家庭用ビデオは家でのエンタメを変えたのは確かだったと思います。
録画予約が出来るようになって、放映時間にビデオの前に居なくてもよくなり「放映後に後から見る」のが出来るようになった!
これはビデオ以前は出来なかった、オンタイムに見逃したらそれっきりだったんですよねえ・・・(だが野球中継が伸びたりして、放映時間がずれると途中で録画が途切れて、野球めー!!!となる・笑)。
それが今ではいつでもボタンを押したら色々な作品が見られるんですから、テクノロジーの進化ってホント素晴らしいです。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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