先日から「The surprising origin of fried chicken -「知られざるフライドチキンの起源」を読んでいます。
最初にフライドチキンのレシピを記したのはジェファーソンの親戚。
・「知られざるフライドチキンの起源」(1)
・「知られざるフライドチキンの起源」(2)
・「知られざるフライドチキンの起源」(3)
・「知られざるフライドチキンの起源」(4)
Some culinary experts linked such expertise to West Africa where, for several centuries prior to European contact, local populations ate chicken and deep fried their food.
一部の料理専門家はそうした調理技術を、ヨーロッパ人との接触より数世紀も前から鶏肉や揚げ物を食べていた西アフリカに関連付けた。
expertise「専門的技術、ノウハウ、」。
prior to~「~より前に、~より先に、~に先立って」。
However, West Africans didn’t make fried chicken the same way many Southerners traditionally did.
だが西アフリカ人は、アメリカ南部の伝統的フライドチキンは作らなかった。
It was more like a fricassee, where chicken was lightly fried and then braised for a much longer time in a seasoned sauce – similar to Senegalese chicken yassa.
それはセネガルのチキンヤッサに似た、鶏肉を軽く炒めた後、調味したソースで長時間煮込むフリカッセのようなものだった。
braise「油で炒め少量の水分を加えた鍋で弱火で煮る、蒸し煮にする」。
Since West African culinary traditions remain a mystery to so many, some saw the building blocks for fried chicken and leapt to the wrong conclusion.
西アフリカ料理の伝統は未だ謎も多いため、フライドチキンの基礎的要素を見て間違った結論に飛びつく人もいる。
building block「積み木、ブロック、(物質の)構成要素、成分、基礎的要素」。
leap to a conclusion「速断(早とちり)する、急いで結論づける」。
The US’ first widely accepted printed recipe for fried chicken appeared in 1824 in the first regional American cookbook, The Virginia House-Wife, authored by Mary Randolph, a white woman from a slaveholding family and a distant relative of Thomas Jefferson.
米国で最初に広く受け入れられたフライドチキンのレシピは、1824年に奴隷を有していた白人家庭の女性でトーマス・ジェファーソンの遠い親戚であるメアリー・ランドルフが書いた、アメリカで最初の地方料理の本「バージニア・ハウスワイフ」に登場した。
“Cut them up as for the fricassée, dredge them well with flour, sprinkle them with salt, put them into a good quantity of boiling lard and fry them a light brown,” she wrote.
そこには「フリカッセの時のように鶏肉を切り、小麦粉をよくまぶして塩をふったら、沸騰した質の良いラードに入れ、薄茶色になるまで揚げる」とある。
Of course, the dish’s history starts much earlier, but this recipe set the fried chicken standard for generations of Southern cooks.
もちろん料理の歴史自体はこれよりずっと前から始まっているが、このレシピが何世代にもわたる南部人料理のフライドチキンの基準となった。
set a standard「基準を設定する・打ち立てる」。
チキンのフリカッセはフランス料理なので、西アフリカの物はアメリカ南部の物とは違う仕上がり、揚げ物という感じではないんですね。
最初に文章化されてアメリカで広まったフライドチキンのレシピは、白人女性が書いたものだそうですが、彼女は家で働いていた奴隷の女性たちからフライドチキンを習ったんでしょうか。
「風と共に去りぬ」などを見ていると、お嬢様と召使いが親しく話す場面も出てくるので、そういうおしゃべりの中で白人家庭に伝わったレシピなのかな~と思いました。
南部料理ではチキンもよいけどナマズのディープフライ、一度食べた事がありますが、クセもなく美味しくて、言われないとナマズとは思えませんでした(笑)。
フィッシュアンドチップスはタラの揚げ物ですが、白身魚(ナマズは白身)も揚げれば大体何でも美味しい!
マックのフィレオフィッシュはスケソウダラだそうですよ。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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