先日から「Why cooking and baking fill a void -「料理とベイキングが心の空白を埋める」を読んでいます。
・「料理とベイキングが心の空白を埋める」(1)
・「料理とベイキングが心の空白を埋める」(2)
・「料理とベイキングが心の空白を埋める」(3)
“Doing things that evoke almost immediate positive emotions can help to calm stress pathways,” says Nicole Farmer, who studies how food impacts our biology, behaviour and mental health at the National Institutes of Health clinical centre.
「ほぼ即座に前向きな感情を呼び起こす何かをするのは、ストレス経路を落ち着かせるのに役立ちます」と語るのは、食物が我々に与える影響について生物学、行動、メンタルヘルスの見地から研究する国立衛生研究所・臨床センターのニコール・ファーマー氏。
During the height of lockdown, Farmer – whose research focuses on the psychological and social benefits of cooking – even found herself gravitating toward making comforting soups and cookie recipes for her two children.
ロックダウンの真っ最中、料理の心理的及び社会的利益について研究する彼女は、2人の子供のために家庭的なスープとクッキーを作ることに夢中になっている自分に気づいた。
the height of「真っ最中、ただ中」。
“Cooking represents the shared human experience of food, and nurturing people through food, so I think that’s where it incorporates opportunity for immediate positive emotions.”
「料理は人間の食体験の共有を代表するもので、食を通じて人は育ちますから、そうした中に人を前向きにするきっかけが組み込まれていると思います。」
nurture「養育する、育てる、大切に管理する、教育する、仕込む、はぐくむ」。
incorporate「合体・合同させる、合併する、編入する、法人組織にする、(ある団体に)加入させる・する、具体化する、~に組み入れる」。
Getting your hands dirty
自分の手を汚すことThere’s also evidence to suggest that the benefits of cooking are not just about the creativity associated with the task;
さらに料理の利点は、作業に関わる創造性だけではない事を示す証拠もある、
the simple mechanics of cooking can make the process appealing, and activate crucial brain centres.
料理のシンプルな仕組みが工程を楽しくし、重要な脳の中心を活性化させるのだ。
crucial「決定的な、(きわめて)重大・重要な」。
Researchers in Tel Aviv have shown that repetitive behaviours and rituals can ease stress and anxiety,
テルアビブの研究者たちは、繰り返しの動作や儀式がストレスや不安を和らげる事を指摘、
like when a basketball player dribbles a ball a specific number of times before shooting it.
それは例えばバスケットボール選手がシュートを撃つ前に特定の回数ドリブルをするといった事だ。
While, as Farmer notes, there haven’t been any studies to specifically examine the physical motions of cooking, like chopping or kneading, it follows that those movements could provide the same benefits.
一方でファーマー氏が気づいたように、刻んだり捏ねたりといった調理の物理的動作を具体的に調べる研究はないものの、それらの動きが同じ効果をもたらしているかもしれない。
繰り返し動作が心を落ち着かせるというのは、テニスでナダル選手を見ていると特に分かります。
何回か見ていると彼は試合中、必ず決まった場面で同じ動作を繰り返すのに気づきます(むしろそれを見つけるのが楽しみに・笑)。
誰かの指導によるのか、自身で考えた事なのか分かりませんが、あれはきっとここで言われている精神を落ち着かせる儀式なんだろうな~と。
今回の記事を読むと、繰り返しの動作はどんな人にも有効なテクニックのようですから、ナダル選手のようにその動作を取り入れる事で、心のコントロールが少し上手くなれるかも?しれませんね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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