BBCを英語で読む「スペンサーとダイアナ妃の永遠の謎」（３）

先日から「Spencer and the ever-transfixing mystery of Princess Diana -「スペンサーとダイアナ妃の永遠の謎」を読んでいます。

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Chilean director Larraín, whose wider filmography might be considered esoteric, has gone on record as having made Spencer because he wanted to make a film his mum would appreciate.
チリ出身のラライン監督は、その幅広い作品群から難解と思われがちだが「スペンサー」を製作したのは、母親が喜ぶような映画を作りたかったからだと公言している。

go on record「公言・公表する、態度をはっきりさせる」。

But why does he think Diana
しかし、なぜ彼はダイアナが、

- as a cultural figure, a pop icon, a mythology – resonates so much with her?
文化的人物、ポップアイコン、そして神話でもある彼女が、母親の琴線に触れると考えたのだろう？

“Well, I’m not sure,” he tells BBC Culture.
「さあ、よく分かりません」と彼は言う。

“That’s the thing.
「つまりそこなんです。

Because, of course, when I grew up in Chile and saw my mum become very interested, I was a little boy.
というのも、チリで育った私は小さなころ、母が彼女にとても興味を持っているのを見ていました。

And then I realised that she was just one of millions [of Diana fans] around the world.
その時気づいたんです、彼女も世界中の何百万人ものダイアナファンの一人なんだと。

When [Diana] died in ’97, I realised that the world was grieving.”
97年にダイアナが亡くなったときは、世界が悲しんでいるのを実感しました。」

It was after Jackie, his similarly challenging 2016 biopic about the titular Kennedy, née Bouvier, later Onassis, that he decided to make Spencer,
彼が「スペンサー」の製作を決めたのは、2016年公開のケネディ（旧姓ブービエ、後のオナシス）を描いた、今回同様に挑戦的な伝記映画「ジャッキー」の後で、

diving into a deep research process around the late Princess – including reading a lot of articles from the BBC, he notes.
亡きプリンセスを中心に、BBCの記事を読み漁るなどして、深く研究したという。

“I think, culturally speaking, she’s one of the best-known people of contemporary culture.
「文化的にも、彼女は現代文化の中で最も有名な人物の一人だと思います。

And at the same time, is the most mysterious person ever.
同時に、最も謎めいた人物でもあります。

That paradox… is just wonderful for film, and for art.”
その矛盾・・・これが映画にとっても、芸術にとっても素晴らしいんです。」

お母さんに喜んでもらうため、ダイアナという題材を選んだけど、その理由は自分でもよく分からない。

しかし非常に矛盾をはらんだ惹きつけられる人物だ、という感じなんですかね。

世界中で人気だったのはもちろんですが、やはりあの悲劇的な死。

それが彼女を世界的アイコンに押し上げた理由だろうと思うんですが、この映画、息子さん２人は見るんだろうか・・・。

ネトフリの「ザ・クラウン」もそうですが、英国王室は、自分たちが題材の作品が世界中に溢れているわけで（もちろん良い描かれ方ばかりではない）なかなか器がデカいなと思います。

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