昨日から「Stendhal syndrome: The travel syndrome that causes panic -「旅行中にパニックを起こすスタンダール症候群」を読んでいます。

旅行中にパニックを起こすスタンダール症候群


・「旅行中にパニックを起こすスタンダール症候群」(1)

The syndrome was clinically described as a psychiatric disorder in 1989 by Graziella Magherini, a psychiatrist at Florence’s Santa Maria Nuova Hospital.
1989年、フィレンツェのサンタ・マリア・ヌオーヴァ病院の精神科医、グラツィエラ・マゲリーニによって、この症候群は精神疾患として臨床的に報告された。

Magherini observed 106 patients, all of them tourists, who experienced dizziness, palpitations, hallucinations and depersonalisation upon viewing works of art such as the sculptures of Michelangelo and the paintings of Botticelli.
マゲリーニは、ミケランジェロの彫刻やボッティチェリの絵画などの芸術作品を鑑賞した際に、めまい、動悸、幻覚、脱人格などを経験した、いずれも観光客である106人の患者を観察した。


palpitation「(心臓の)鼓動、動悸、胸騒ぎ」。

They were suffering “panic attacks, caused by the psychological impact of a great masterpiece, and that of travelling,” Magherini said in 2019.
彼らは「偉大な傑作の心理的影響、そして旅行の影響によって引き起こされるパニック発作」に苦しんでいた、とマゲリーニは2019年に述べている。

Cases of the syndrome continue to be reported today.
この症候群の症例は、現在も報告され続けている。

“It occurs usually 10, 20 times a year in certain people who are very sensitive [and] perhaps have been waiting all their lives to come to Tuscany,” said Simonetta Brandolini d’Adda, president of the art charity Friends of Florence.
「トスカーナに来ることを生涯待ち望んでいたような、とても敏感な人たちが、年に10回から20回程度、このような症状に見舞われます」とフィレンツェ友の会代表のシモネッタ・ブランドリーニ・ダッダは述べる。

“These iconic artworks – the Botticellis, the David – they’re really overwhelming.
「ボッティチェリやダビデ像といった象徴的な芸術作品は、圧倒されるものです。

Some people lose their bearings;
呆然となる人もいますし


lose one’s bearings「方向がわからなくなる、方角がわからなくなる、五里霧中、調子が狂う、惑う」。

it can be mind-boggling.
気が遠くなる人も。


mind-boggling「びっくりさせる、肝がつぶれるような、気が遠くなるような」。

I’ve often seen people start crying.”
泣き出してしまう人もよく見かけます。」


かつて人気絶頂期のビートルズやプレスリーを見て失神した女性たちが居ました。

あれは憧れの対象を実際に目にした極度の興奮が引き起こした症状だとすると、フィレンツェの世界的に有名な芸術作品に対しても、そういうことがあるのかなと感じました。

だとすれば症状そのものはもちろん苦しいけれども、非常に幸福な衝撃というか、人生でも指折りの瞬間を味わったわけで、その意味では得難い体験をした人たちなんですね。

そこまで心を震わせる事が自分に果たしてあるかな?と考えてみると、無いかもしれません。

きっと一途にそのものを愛し続けて来た人たちだけに訪れる瞬間なのでしょうね。


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