先日から「How King Charles’ diamonds reveal Earth’s deep secrets -「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」を読んでいます。
・「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」(1)
・「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」(2)
・「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」(3)
・「チャールズ国王のダイヤモンドが語る地球の深層」(4)
Smith – a research scientist at GIA – was examining the diamond for inclusions,
GIAの研究員であるスミスは、ダイヤモンドの内包物を調べており、
chemical hitchhikers from the interior of our planet that can reveal how the crystal formed, and under what conditions.
地球の内部から相乗りしてきたそれらの化学物質から、その結晶がどのような条件下で形成されたかが分かる。
But working with high-value diamonds is a tricky business – ordinarily, it’s impossible for researchers to get their hands on the largest specimens.
だが高価なダイヤモンドを扱うのは難しく、通常、研究者が最大級の標本を手に入れることは不可能だ。
They’re sometimes flown around the world to visit potential customers – alas, never scientists.
それらは世界中を飛び回り、潜在顧客を訪問することもあるが、悲しいかな科学者の元には来ない。
alas「(悲嘆の)ああ!、悲しいかな!」。
Maya Kopylova, a professor of mineral exploration at the University of British Columbia, says getting samples of any diamonds is hard, and most of the diamonds she works with would have otherwise been thrown away.
ブリティッシュ・コロンビア大学で鉱物探査の教授を務めるマヤ・コピロヴァによれば、どんなダイヤモンドでもサンプルを手に入れるのは難しく、彼女が扱うダイヤモンドのほとんどは捨てられるようなものだという。
“Researchers have to have a good relationship with companies and they will never give you valuable samples,” she says.
「研究者は企業と良好な関係を築かなければ、貴重なサンプルをくれることはありません」と彼女。
“So, they will never give us diamonds that are 6mm (0.2 inches) in size or larger.”
「ですから6mm(0.2インチ)以上の大きさのダイヤモンドは絶対に渡してくれません。」
Even then, acquiring them is convoluted and expensive
渡してもらえる場合でも、それには複雑な手続きと費用がかかる、
convolute「渦巻き状の、曲がりくねった、回旋状の、(文章・説明・議論などが)複雑・難解な」。
- first, Kopylova has to visit the high-security facilities where diamonds are sorted and identify the specimens she’d like to study.
まず彼女はダイヤモンドを選別する厳重な施設を訪れ、研究したい標本を特定しなければならない。
Once the acquisition has been approved, then comes the paperwork
取得が承認されれば、お次は書類作成、
acquisition「獲得、習得、取得物、利得、掘り出し物、入手図書」。
- all diamonds must travel with a Kimberley Process certificate, which proves its provenance and helps to prevent conflict or “blood” diamonds from entering the market.
全てのダイヤはキンバリー・プロセス認証制度という産地を証明するものと共に移動せねばならず、これは紛争ダイヤや血のダイヤが市場に出回るのを防ぐためのものだ。
6mmを超えるダイヤは大体1カラットくらいで、1カラットを超えると価格もグンと上がります。
やっぱりそういうのは研究用には回してもらえないのですね。
大きな内包物が入っているものは、大きさもそれなりのものでしょうから、なかなか研究機会が得られないという話。
考えたことありませんでしたが、確かにそうだよなあと頷ける話です。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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