ブレイキング・バッド シーズン2 第13話より:

linger on
(過去の出来事などを)いつまでも引きずる、ぐずぐずと居残る


ウォルターを脅迫(black mail)し、ジェシーの取り分を渡すよう迫っていたジェーンが
オーバードーズでこの世を去る。

傍らで寝ていたジェシーが朝、冷たくなった彼女を発見したのだ。

ジェシーは彼女の死に直接関与はしておらず、警察からの追求は免れたが
精神的なショックが大きく、自暴自棄になり、廃人のようになってしまう。

そこでウォルターは身も心も荒れ果てたジェシーのために
高級な更正施設に彼を送り届け、しっかり治すよう諭すシーンからです。

Just so you know, I won’t be back for a while.
一応伝えておくが、私はしばらくここには来られない。(ウォルター)

I’m going to have my surgery on Friday.
金曜に手術を受けるんだ。(ウォルター)

I’m hopeful it’ll go well.
上手く行くよう望んでるよ。(ウォルター)

But if not, Saul will take care of things.
だがもし駄目だったら、ソウルがお前の世話をしてくれる。(ウォルター)

(中略)

Look, Jesse. Lingering on things doesn’t help, believe me.
なあジェシー。起きた事を引きずっていても何も変わらないぞ。(ウォルター)

Just try and focus on getting better, okay?
今は体を治すことに専念してくれ、いいな?(ウォルター)


just so you know は「一応伝えておきます、一言いっておきます」といった意味で
あ、そうだそうだ・・・と、本筋ではないけども連絡しておきたいことを伝える表現です。

そして linger on は「(過去の出来事などを)いつまでも引きずる、ぐずぐずと居残る」ということで
これはもちろんジェーンの事を指しての一言です。

ところで linger といえば hut 、
長崎ちゃんぽんのチェーン店“リンガーハット”が浮かぶ私ですが(笑)
linger は「(帰りたくなくて)いつまでも居残る」、hut は「掘っ立て小屋」ですから
リンガーハットという店名には
「いつまでも居続けたい(居心地の良い)小屋」といった意味が込められているんですね。

その名の通り、いつまでもファンのために頑張っていただきたいものです。

ちなみに hut の発音は、hat「帽子」とは異なるんですが
カタカナでは両方ともハットと書くしかなく、違いの見えにくい単語です。

「小屋」のhutは、口元の力を抜いた「ハ“ァ”ット」、
これは日本語にはほとんどない音で、例えて言うと、誰かに不意に呼ばれて
半開きの口で「あァ?」みたいな返事をする時(ありますよね・笑)
そういう力の抜けたアが hut のア、意識しないと気づくのも難しい違いです。

でもそうした音の違いに気づいて練習をすると
リスニングと発音が、一段階も二段階も向上すると思います。
(詳しくは私の成功英語体験記をご覧ください)



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