ゴシップガール シーズン1 第14話より:
take one’s eyes off the ball
目を離す、気を抜く、注意散漫になる
娘のジェニーが人様の物に手を付けたと知って落ち込むルーファスは
彼女に当面の間、外出禁止を言い渡す。
父と妹のやりとりを見ていたダンは、少々妹が気の毒に思え、
外出禁止は厳しすぎるのでは・・・と話をしてみるが
ルーファスの方針を変えることは出来ないのだった。
Are you just gonna keep her locked up?
このままジェニーを閉じ込めておく気?(ダン)
I don’t know.
分からん。(ルーファス)
Last week, Aspen, this week, prison?
先週はアスペンで、今週は刑務所?(ダン)
Yeah, well, spring break is over for everyone, including myself.
ああ、まあ春休みは終わったって事だ、俺も含めてな。(ルーファス)
Really took my eyes off the ball.
本当に俺が甘かった。(ルーファス)
locked up 「留置、閉じ込める」。
外出禁止はジェニーにとってお父さんが看守の留置所、という感じでしょうか。
また“ロックアップ”と言えば
看守のいじめに耐えぬく服役囚をスタローンが演じた映画とか、
監獄モチーフのレストランの名前にも使われていますね。
Aspen はコロラド州にある高級スキーリゾート地で、
ジェニーは友人のお供として、一緒に連れて行ってもらったようです。
ジェットセッターたちの冬の社交場として有名なところで
昔、デヴィ夫人がシャンパングラスで女性を殴った事件があったのも
アスペンだったと思います。
ゴシップガールを見ていても思いますけども、
お金と暇のある人たちは、本当に人のゴシップが大好物というか
デヴィ夫人の件もあるパーティーの席上でモメた結果のようです。
“金持ちの唯一最大の不幸は、金持ちと付き合わねばならないこと”という話を
ある本で読みましたが、本当にそんな感じなのかもしれませんね。
そして take one’s eyes off the ball は
「目を離す、気を抜く、注意散漫になる」ということで
直訳すると「ボールから目を離す」、これは球技であれば凡ミスにつながる行為ですから
「注意散漫」となります。
ルーファスは娘の動向から目を離してしまった、
=「娘を信じすぎた、甘かった」と言っています。