ゴシップガール シーズン1 第18話より:

roll off the tongue
言いやすい、言葉に出しやすい、発音しやすい


セリーナは家族や友人たちの助けを受けて、
ジョージーナの握っていた過去の秘密と向き合い、それを乗り越える。

そして自分の過去をダンにも打ち明けようと彼の家を訪ね
これまでの自分の態度と秘密を隠していた事を謝るのだった。

Do you hate me?
私の事嫌いになった?(セリーナ)

No, of course not.
いや、もちろんそんなわけない。(ダン)

It’s just, it’s a lot.
ただその、重い話だから。(ダン)

And I really, really wish that you told me this sooner.
それに本当に本当に、もっと早く打ち明けて欲しかった。(ダン)

(中略)

I was just so scared.
すごく怖かったの。(セリーナ)

I get it. I mean, it doesn’t quite roll off the tongue.
分かるよ。 そんな簡単に言える話じゃないよね。(ダン)

But it’s all over, right? I mean, we can fix this.
でもこれで全て解決、だよね? 仲直り出来るよね。(セリーナ)


it’s a lot(それはたくさんある)、
自分が受け止めるには容量が多い=「重い」という解釈です。

そして roll off the tongue は「言いやすい、言葉に出しやすい、発音しやすい」。

日本語でもよどみなく話す人をさして“よく舌がまわる”などと言いますが
これもそんな感じで、何の葛藤も躊躇なく、舌から次々と言葉が繰り出されるイメージが浮かびます。

今回のセリーナの場合は、全くその逆で
doesn’t quite roll off the tongue(まったくもって言葉に出しづらい)
=「簡単に言える話ではない」となります。

実際、セリーナみたいな過去を抱えている若い子って、
結構アメリカに居るのかもしれないと思いました。

お金とヒマと若さがあって、パーティーにも引っぱりだこの人気者となれば
トラブルに巻き込まれる率も高いのでしょうが
かと言って自分の属する世界から抜けて暮らす事も簡単ではなく・・・。

映画や歌でも“裕福な恋人が、庶民の自分に恋をしてる”みたいなテーマがありますが
そういう関係の本番は、お互いの境遇の物珍しさが消えた後どうなるか?
お互いの日常に対応出来るか?で
そろそろダンとセリーナも、そういう段階に来たようです。



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