ゴシップガール シーズン2 第7話より:

call the shots
采配を振るう、支配する


朝食の席で突然告げられた“家族のルール”にセリーナは猛反発を覚え
通学の道すがら、弟のエリックを相手に不満を吐きだす。

思えばセリーナとエリックの姉弟は、母・リリーのパートナーが変わるたび
彼らの意向に合わせて幾度も慣れ親しんだ生活を変えられて来たのだ。

今回もまたバートの意向に合わせて、
母が自分たちにルールを押し付けてきた事に不満たらたらのセリーナ。

だがエリックは母を信じて協力しようと姉をなだめるのだった。

It seems different this time.
今回は今までとは違う気がする。(エリック)

She seems pretty serious about making the whole family thing work with Bart.
ママは真剣にバートと家族を築こうとしてるみたい。(エリック)

We could at least try, right?
せめて協力はしてあげようよ、ね?(エリック)

Fine. But the second he starts to call the shots,
分かった。 けどバートが私たちを支配し始めたら、(セリーナ)

these gloves come off and the nails come out.
こっちも徹底抗戦するからね。(セリーナ)


call the shots は「采配を振るう、支配する」、
直訳すると「発砲の号令をかける」。

その行為が司令官や指揮官の立場を示すことから
「采配を振るう、支配する」という意味になります。

gloves come off 「真剣勝負の始まり、ケンカや争いの始まり」。

gloves「手袋、ボクシンググローブ」を come off「外す」、
つまり「素手で殴り合う」事を意味し、
そこから「真剣勝負の始まり、ケンカや争いの始まり」を表す表現になりました。

次の the nails come out(爪を出すよ)は、
gloves come off(グローブを外す)にかけたセリーナの洒落です。

男性のバートがボクシングなら、女性のセリーナは鋭く磨いた爪で応戦するよ!というわけです。

アメリカは離婚、再婚がとても多いので、親が変わるたびに連れ子の生活も変化するという
彼女たちのような悩みは身近な話かもしれませんね。

ブレアも両親が離婚しているのは一緒ですが、
キャリアを築いた母と2人の暮らしで、新しい父親の問題は経験していないようです。

ブレアと比べてセリーナとエリックの方が少し大人の感じがするのは
子どもも早く大人にならなざるを得ない環境に育った事が
影響しているのかもしれませんね。



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