ゴシップガール シーズン2 第7話より:

chill out
落ち着く、くつろぐ


イェール大学訪問以来、ダンとネイトは急速に友情を深めている。

チャックとセリーナの一家が家族となり、
新居に友人たちを招くパーティに呼ばれているネイトは
ダンも当然招かれているものと思い、参加するかどうかを訪ねるが
セリーナと別れて以来、ダンは彼らの輪からつまはじきになっているのだった。

No, well, especially since this is the first I’m hearing of it.
いや、その、特にパーティーの事なんて今初めて聞いたしね。(ダン)

Oh, so you and Serena are like…
って事はセリーナとは・・・(ネイト)

Well, to say “things ended badly” would be an understatement.
まあ“最悪の終わり方”なんてもんじゃなかったよ。(ダン)

You going?
君は行くの?(ダン)

Uh, nah. I think I’m just gonna stay at home, chill out, watch a movie, you know?
いや、行かない。家でゆっくりしようかと思って、映画でも見て。(ネイト)

Yeah, that sounds good.
うん、それもいいね。(ダン)


understatement「控えめにいうと」。

ダンのセリフ、to say ~ be an understatement(~なんてものじゃない、~は控えめな表現だ)は
understatement を用いた典型的な表現だと思います。

そして chill out は「落ち着く、くつろぐ」。

chill「冷たさ、寒気をおぼえる」、つまり興奮や高ぶる感情が冷えた状態
=「落ち着く、くつろぐ」となります。

昔、ある音楽雑誌の記事で、
当時大人気だったイギリスのバンドにサインをもらったのだけど
そこに Chillin’ in Japan と書いてあって、申し訳なく思った・・・
という話が載っていました。

それは Chillin’ in Japan を「日本は(自分たちに)冷たかった」と解釈したためで
当時は私も「そうなのか・・・日本では彼らは人気ないのかな?」と思っていましたが
のちに chill の別の意味を知り、
あれは「日本ではリラックス出来たよ」という意味だったと分かりました。

私も何年もその事を覚えていたくらいなので、
きっとそのサインをもらった当人はショックだったろうとお察ししますが
その後、誤解が解けていてくれたらいいなと思います。

しかし何の予備知識も無しに chill と聞けば
「冷たい」と誤解してしまうのも無理はありません。

そういう意味でも、日常的に使われる言い回し、
特に元々の単語の意味からはかけ離れた意味を持つ言葉に関しては
なるべく色々な表現を覚えておきたいものです。



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