ザ・メンタリスト シーズン5 第2話より:

don’t roll your eyes
馬鹿にするな、そんな態度(顔)を取るな


捜査中の被害者宅で、毒草ベラドンナの葉が入ったお茶を
誤って飲んでしまったジェーン。

すぐに胃洗浄を受けて、大事には至らなかったが
ベラドンナの幻覚作用がしばらく残り続ける。

そしてその幻覚の中で、
ジェーンは成長した娘・シャーロットと語り合う機会を得る。

彼女は父に、もうレッドジョンへの執着は捨てて欲しいと言うのだが・・・。

I do it all for you. And your mom.
お前のためにしてるんだ。 お前とママのために。(ジェーン)

Yeah. And I hate to be the one to break this to you, dad,
だよね。で、がっかりさせたくないんだけどね、パパ、(シャーロット)

but there’s nothing that you can do for us.
パパが私たちに出来ることなんてもうないんだよ。(シャーロット)

We don’t give a damn what happens to Red John.
レッドジョンなんかどうでもいい。(シャーロット)

I mean, we’re dead. Gone.
だって私とママはもう死んでるんだもの。(シャーロット)

And you need to start dealing with that.
パパもその事を受け入れてよ。(シャーロット)

(中略)

Don’t roll your eyes at me.
そんな顔をするな。(ジェーン)


I hate to be the one to break this to you, but~
(あなたにこれを伝えるのは気が進まないが)
=「あなたをがっかりさせたくはないが」。

I hate to~「~するのは嫌だ」、これを最初に言うことで
自分はしたくないけれど、しないといけない、という事を伝えることが出来ます。

I hate to say it, but~ 「言いにくいことなんですが~」

I hate to break it to you, but there is no Santa Claus.
がっかりさせたくないけど、サンタなんていないよ。

I hate to say it, but I was glad when he went home.
言いたくないけど、彼が帰ってくれて嬉しかった。

I hate to hurt you, but I got to be honest.
君を傷つけたくはないが、正直にならなきゃいけない。


例文はそれぞれ I hate to~ に続く動詞が異なりますが、
全て共通して「その事をしたくないけども」という意味になります。

このシーンのシャーロットのセリフでは I hate to に続く動詞は break、
これは「相手がまだ知らない事を打ち明ける、バラす」といった意味なので
その分ショックが大きい事を告げられる予感があります。

don’t give a damn「(どうであろうと)痛くもかゆくもない、構いやしない」。

幻覚の中の娘・シャーロットは、もうレッドジョンの事は気にするな、と
思い切って父に打ち明け話をしているのに
ジェーンは全く違う話題に話をそらしてしまいます。

そこで娘が見せたのが「呆れて様子で目をぐるりと回す」行為です。

roll one's eyes


日本人はあまりしませんが、よく海外の映画やドラマで
“まったくもう!”“あ~あ”みたいな時に目をグルっとさせるしぐさ、
あれを roll one’s eyes「呆れ顔をする、(人を)子馬鹿にする」と言います。

それを踏まえると don’t roll your eyes 直訳すると「君の目玉をぐるりとさせるな」
=「馬鹿にするな、そんな態度(顔)を取るな」という意味もしっくり来ますね。

シャーロットからすれば、真剣に話しているのに話題を変える父に対して
“まったくもう!”という気持ちになるのも分かります。

そしてそんな娘の態度をたしなめる父、幻想なのが悲しいですが
二人が束の間“親子している”シーンなんですね。


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