モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第6話より:
give thought to~
~を検討する・一考する、~に思いを巡らす
NY交響楽団の一員に返り咲くことを目標に、
一流オーボエ奏者・ベティの個人レッスンを受けるべく
彼女に嫌われているのを承知で食い下がるヘイリー。
ヘイリーの本気の覚悟を感じたベティは、根負けして承諾する。
Have you given any thought to our oboe lessons?
オーボエレッスンの件は考えてもらえました?(ヘイリー)
You’ve got to be kidding me.
冗談でしょ。(ベティ)
No, I’m not. I’m a masochist, remember?
いえ本気です。 私ってマゾなんです、お忘れですか?(ヘイリー)
…I may have a slot available 6:30 a.m. Saturday mornings.
・・・土曜の朝6時半なら空いてるわ。(ベティ)
Great.
じゃあぜひ。(ヘイリー)
My student just got a seat with the Kansas City Light Opera.
教え子の一人が巣立ったから。(ベティ)
I’ll be there. Can’t wait.
伺います。楽しみです。(ヘイリー)
give thought to~ は「~を検討する・一考する、~に思いを巡らす」。
thought「考え、思考」は、普段の会話でも頻繁に出てくる単語で
これまでにもザッとこんなのがありました。
・food for thought「考える材料、思考のネタ、考える価値のある事」
・have second thoughts「考え直す、二の足を踏む、再検討する」
・collect one’s thoughts「考えをまとめる、一つの問題に集中して考える」
「思考のための食糧(food for thought)」で「考える材料」
「二度目の考え(second thoughts)を持つ」で「考え直す」
などなど、直訳からも意味がイメージ出来るものばかりで、面白いですね。
どれも一緒に覚えておくと役立つフレーズだと思います。
slot「溝、料金差し入れ口、(表などの)位置・場所、(TV・ラジオ等の)時間帯」。
available「利用可能な、入手可能な、得られる」。
have a slot available(利用可能な時間帯がある)=「(スケジュールに)空きがある」。
get a seat(座席を確保する)、
ここでは「(カンザスの楽団に)職を得る」という意味で使われています。
レッスンの時間はもらえたものの、一時間400ドルというレッスン料が払えるのか?
他人事ながら気になってしまいます。
この第6話では他にも
Classical music has been losing money for people for 500 years.
クラシック音楽は500年もの間、人々がお金を費やしてきたもの。
It’s not a business.
ビジネスではない。
というセリフが出て来ます。
楽団運営とは基本的にお金はかかる一方であり、そもそも採算は合わないものだ、
というわけです。
しかし現代のNYにはメディチ家のような鷹揚なパトロンは皆無であり
赤字を垂れ流す楽団のままでは、厳しい未来が待っているようです。
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