スタートアップ シーズン1 第10話より:
hostile takeover
敵対的買収
イジーはアレックスから急かされ、
ニックとロナルドをジェンコインのパートナーから外す事に同意してしまう。
翌日、彼らを裏切ってしまった事を後悔しながら会社に出向くが
なぜか今度はイジーも締め出される。
そしてサイン済みの契約書を弁護士に精査してもらった結果、
イジーは自分が合法的に会社から追い出された事を知る。
全てを賭けて完成させたジェンコインを奪われてしまった彼女は
なじられるのを覚悟でニックの元に謝罪に行く。
I’m sorry.
ごめんなさい。(イジー)
Great. Everything’s better then.
すごいな。 謝ったら全て解決か。(ニック)
Let me explain myself.
説明させて。(イジー)
I think you know what you’re gonna say.
言い訳は聞きたくない。(ニック)
No, I got pushed out too, Nick.
違う、私も追い出されたの。(イジー)
I’m out of my own thing. I’m done.
自分の会社から。 もうおしまい。(イジー)
He brought in a third partner.
アレックスが第三者のパートナーを連れてきた。(イジー)
(中略)
It turns out that he owns it, too.
結局それも彼の会社で。(イジー)
Which makes him a majority, then he single-handedly voted me out.
それで彼が株の過半数を取得して、私を追い出した。(イジー)
The lawyers called it a hostile takeover.
弁護士がこれは敵対的買収だと。(イジー)
Yeah, it’s a thing.
ああ、そうだね。(ニック)
push out「押し出される、(人を)追い出す、解雇する」。
I’m done「(仕事や課題などが)終わった、もう終わりだ、うんざりだ」。
日常でとても使用頻度が高く、様々な解釈になるのが I’m done だと思います。
直訳すると「私はやり終えた」、そして「何をやり終えたか?」によって
解釈が変わってきます。
恋愛中だったカップルの片方が I’m done with you と言ったら
(あなたとの関係はやり終えた)=「もう終わり、別れよう」という意味。
友達関係で I’m done with you なら
「お前にはうんざりだ、これ以上ついていけない」といった意味。
今のイジーのように、何かに失敗したり絶望した時の I’m done なら
「全てが終わった、絶望した」という意味。
仕事や作業が終わった時の I’m done なら
単純に「やり終えたよ、終わったよ」の意味。
海外ドラマを見ていても、本当によく出て来る言葉の一つなので
どんな意味で言ってるかを判断したい時は、
その人が「何をやり終えたか?」を考えるとパッと分かると思います。
bring in「(アイディアや人材を)取り込む、参加させる」。
single-handedly「単独で、人の手を借りずに」。
イジーも含めて同等の権限を持つ役員が複数居るといっても
実質的にはアレックス一人で何でも決められる構成にされてしまった、
結果彼女も合法的に追い出されたというわけですね。
そして hostile takeover は「敵対的買収」、
ライブドアとフジテレビの騒動でよく聞きましたね。
ホリエモンは失敗してしまいましたが、アレックスは成功。
イジーがほとんど内容を読まずにサインしてしまったので
あー駄目だよー!と、思わず画面の前で声が出てしまいました(笑)。
スタンフォード大に入るほどの賢い子なのに・・・焦ってしまったか。
これはドラマですけど、実際こんな形でアイディアと会社を奪われる人も
たくさんいるのでしょう。
こういう巧妙なトラップを回避しつつ出資を取り付けて事業を回す、
良いアイディアほど悪い輩も狙ってきますから、気が抜けない難しい仕事ですね。
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