モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン4 第1話より:
fight windmills
架空の敵と戦う、独り相撲をとる、無駄な努力をする
ロドリゴには、ほぼボランティアで面倒を見ている少年少女たちの楽団があるが
こちらも資金難で運営がうまく立ち行かない。
世話役を務めるシンシアから、練習場所の設備の破損、備品や楽器の不足など
今抱えている問題を聞いたロドリゴは資金集めのため、
この子供たちでホールコンサートを開催しようと言い出す。
Everyone, listen up.
みんな、聞いてくれ。(ロドリゴ)
It has come to my attention that there are several issues regarding lockers, school boards, violins, toilets.
いくつか問題がある事に気づいた、ロッカーに教育委員会にヴァイオリンに、トイレ。(ロドリゴ)
(中略)
And I know just the right person that’s gonna solve those issues.
この問題を解決できる人を知ってる。(ロドリゴ)
Gloria?
グロリア?(シンシア)
No. Ludwig van Beethoven.
いいや。 ベートーヴェンだ。(ロドリゴ)
In two months, the Maestro Rivera Youth Orchestra is gonna perform at August Memorial Hall, Beethoven’s Fifth.
この楽団は2か月後に、大舞台で「第5番」を演奏する。(ロドリゴ)
(中略)
They need a goal.
彼らにはゴールが必要だ。(ロドリゴ)
They need a windmill to fight against.
向かい風もね。(ロドリゴ)
it has come to one’s attention that~「~と気づく、~と知る」。
right person「(ある仕事、地位、役割等に)ふさわしい人物、適任」。
I know just the right person that’s gonna solve those issues
(これらの問題解決にふさわしい人物を知っている)。
そして fight windmills は「架空の敵と戦う、独り相撲をとる、無駄な努力をする」。
これはドン・キホーテの物語(風車を巨人と思いこれと戦った)から来ている表現だそうです。
ここでは a windmill to fight against(立ち向かう[敵としての]風車)
=「向かい風」となっています。
漫然と、なんとなく練習をしているのでは演奏力も伸びず、
ダラけてしまうので、目標や張り合いを持たせるべき、
その事を windmill を使って表現していると思います。
ベートヴェンの第5番は「運命」、ジャジャジャジャーン、のあの曲でも知られていますよね。
やはりメジャーな曲をやらないと、お客さんも入りづらいんでしょうか、
芸術を追求しようにも、相変わらず資金繰りには苦労している様子がうかがえます。
このドラマ好きなので、10話しかないのが残念です!
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