モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン4 第1話より:
drone
雄バチ、ハチのぶんぶんいう羽音、居候、のらくら暮らす、無人機
NYフィルにオーボエ奏者として在籍していたヘイリーは
かつて同楽団の指揮者であったトーマスに指揮の才能を見出され
個人レッスンを受けている。
彼女は楽団の現指揮者・ロドリゴと秘密裏に交際中であるが
どうも知らず知らずのうちに、ロドリゴのような指揮スタイルになっている事を
トーマスに指摘されてしまう。
It’s pure Rodrigo.
それじゃあ、まるっきりロドリゴだ。(トーマス)
Come up with your own conducting quirks.
君流を編み出せ。(トーマス)
(中略)
Shit, I didn’t know that I was imitating him.
まさか彼のマネをしてたなんて。(ヘイリー)
It’s to be expected, isn’t it?
ムリもないさ。(トーマス)
I mean, you’ve spent half your life looking up at him from the woodwind section.
君はずっと彼を見上げてきたんだから。(トーマス)
You’re his drone.
影のようにな。(トーマス)
I’m not his drone. Take that back.
影なんかじゃない。 今のは取り消して。(ヘイリー)
Oh, I hit a nerve?
おや、気に障ったか?(トーマス)
come up with~「(案、計画等を)思いつく、(必要とされる事を)生み出す、提供する」。
quirk「クセ、奇癖、ねじれ、独自の様相・個性」、
your own conducting quirks(君独自の指揮法)。
オーケストラの指揮者には、それぞれ独自のスタイルが求められる、
人まねではいけない、とそんな感じでしょうか。
imitate「見習う、手本とする、真似る、模倣する」。
to be expected「予想される事、当然の事」。
look up at~「~を見上げる、~を仰ぎ見る」。
you’ve spent half your life looking up at him from the woodwind section
(君は半生を木管セクションから彼を見上げる事に費やしてきた)。
そして drone は「雄バチ、ハチのぶんぶんいう羽音、居候、のらくら暮らす、無人機」。
空中撮影が出来るあのドローンのことでもあり
字幕では his drone「彼の影」と訳されていましたが
one’s drone という成句は無いようです
(ドローン自体が割と新しい言葉ですもんね)。
「影」とは何だろうと推測するに
マエストロ・ロドリゴはオーケストラを操縦する側、ヘイリーは操縦される方、
ドローンには意思・考えはなく、その動きは操縦者次第、
そういう関係をドローン(誰かの影)と言っているのかなと思いました。
hit a nerve「痛いところを突く」。
いつの間にか「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」も4シーズン目に入っていました。
個人的にはロドリゴとヘイリーは恋愛しないで、マエストロと楽団員のままが良かった・・・
恋愛話に主眼がおかれて楽団の話が添え物にならないか、
話がブレないかちょっと心配です。
※「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」は Amazonプライムで視聴出来ます。
怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>
- 投稿タグ
- モーツァルト・イン・ザ・ジャングル, 海外ドラマ