先日から「What we can learn about robots from Japan – 日本のロボットから分かること」を読んでいます。
・「日本のロボットから分かること」(1)
・「日本のロボットから分かること」(2)
・「日本のロボットから分かること」(3)
・「日本のロボットから分かること」(4)
・「日本のロボットから分かること」(5)
“Industrial robots played a major role in the economic revival of Japan during the sixties,” says Martin Rathmann, a Japan scholar at Siegen University in Germany.
「60年代、工業ロボットは経済再生の過程で重要な役割を果たしました」と、ドイツのジーゲン大学の日本学者、ラスマン氏は言う。
“Instead of easing strict immigration policies to help with the shortage of labour, they introduced widespread automation through robotics.”
「移民政策を緩和する代わりに、労働者不足を補う手段としてロボットを用いた自動化を広げていったのです」。
After automating its own manufacturing lines, boosting efficiency and production, Japan became a major exporter of industrial robots to other countries.
製造ラインの自動化を進めると生産性と効率が飛躍的に上がり、日本は工業ロボットの主要な輸出国となった。
efficiency「効率、能率(的なこと)」。
When some engineers moved from making functional, industrial robots to humanoid robots that interacted with people, Japan’s particular history likely coloured how they were perceived.
何人かのエンジニアたちが機能追求をやめて、工業ロボットから人間と交流をする人型ロボットへと移った時、彼らの捉え方について、日本特有の歴史に影響したと思われる。
In 1649, the military rulers of Japan prohibited using technology to develop new weapons, to prevent the rise of new rivals, according to research by Cosima Wagner, a researcher at Freie Universitat in Berlin.
ベルリン自由大学のワグナー研究員によれば、1649年、日本の軍部指導者たちは技術を用いた武器の開発を禁じ、新たなライバルの台頭を阻止した。
So artisans focused on more innocuous creations, such as mechanical dolls that performed in puppet theaters or served real tea in real teacups.
そこで職人たちはより無害な創造物、例えば劇場で使われる機械仕掛けの人形や、本物の茶を運ぶからくり人形を作るようになったのだ。
innocuous「無害の、差しさわりのない、悪気のない、怒らせるつもりのない」。
元々は産業効率を上げるための産業用ロボットが開発されていたものの、やがて人間と交流をはかるロボットに興味を持つ人たちが出てきた。
そこから日本人のロボットに対する見方(親しみを感じるなど)が変わってきた、という話かなと思います。
先の記事では、The Abrahamic religions「アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)」においては、人や動物のようなロボットを作ることは、人間が神の領域をおかすタブーの象徴みたいなものだとありました。
ですからロボットに感情移入したり(アイボなどを)可愛がることは、ちょっと考えの外にあることなのかもしれません。
そういえば今はもう21世紀なので、そろそろドラえもんが出てきても良いころなんですよね(笑)。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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