先日から「What we can learn about robots from Japan – 日本のロボットから分かること」を読んでいます。
・「日本のロボットから分かること」(1)
・「日本のロボットから分かること」(2)
・「日本のロボットから分かること」(3)
・「日本のロボットから分かること」(4)
・「日本のロボットから分かること」(5)
・「日本のロボットから分かること」(6)
・「日本のロボットから分かること」(7)
・「日本のロボットから分かること」(8)
These divergent views of technology were revealed in the pop culture of the latter half of the 20th Century.
そのような技術に対する多様性ある視点は、20世紀後半ごろポップカルチャーの世界であらわとなってくる。
latter half「後半」。
One of the most influential Japanese characters of this time was Astro Boy,
中でも当時影響力のあったキャラクターは「鉄腕アトム」だろう、
who was introduced in manga comics in 1952 and went on to appear in books, TV shows, movies, and a wide range of merchandise like action figures and trading cards.
1952年に登場しマンガ本やテレビアニメ、映画、さらに人形やトレーディングカードなどのグッズで広く世に知られた。
Astro Boy was an android who used his superhuman powers for good and rallied the country around a positive message about technology
鉄腕アトムは超人的パワーを持った人型ロボットで、科学技術への肯定的メッセージを携え、困っている人のもとへ駆けつける
rally around「~によって来る、はせ参ずる、集結する、味方につく」。
- even if he wasn’t originally intended that way.
当初はそのような意図はなかったにもかかわらずだ。
“According to Tezuka, he had been forced to draw a very optimistic picture of technology… by his publishing company and readers in order to give hope to the Japanese,
「原作者の手塚治虫氏によれば、彼は出版社や読者たちによって科学技術について楽観的な描き方を求められていた・・・日本に希望を与えるために、
who in the 1950s were still suffering of the war destruction and the awareness of their technological inferiority to the Western winners of the war,” writes Wagner.
1950年代の日本は未だ戦争の傷がいえず、科学技術分野では西洋の戦勝国に劣っていることにも気づかされました」とワグナー氏。
鉄腕アトムは、最初から正義の味方、困った人を助けるロボットとして作られたのではなく、天才科学者が、亡くした息子をよみがえらせたいと考えて作られたロボットでした。
そのことを even if he wasn’t originally intended that way(彼には元来そのような意図はなかったにもかかわらず)で言っていると思います。
そういう始まり方なので、手塚治虫さんももっと違う物語にするつもりだったのかもしれません。
しかし当時の社会情勢や出版社、読者の希望に合わせるため、本来考えていた筋書きとは変えたのだ、というお話でした。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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