先日から「A pizza topping that divides the world -「世界を二分するピザ・トッピング」を読んでいます。
・「世界を二分するピザ・トッピング」(1)
・「世界を二分するピザ・トッピング」(2)
Pork and pineapple is, of course, not the only fruit and meat pairing in world cuisine.
もちろんフルーツと肉の組み合わせは、豚肉とパイナップルだけではない。
In France, duck is paired with a sweet orange sauce.
フランスでは、鴨肉に甘いオレンジソース。
Iranian pilaf mixes lamb with pomegranate.
ラム肉とザクロを混ぜたイラン風ピラフ。
American Thanksgiving dinners would not be the same without cranberry sauce accompanying the traditional turkey, or the marshmallows and yams.
アメリカの感謝祭は、七面鳥に添えるクランベリーソースや、マシュマロとヤムイモがなければ成り立たない。
So why would that work?
この組み合わせはなぜ美味しいのか?
As the recent explosion in salted-caramel treats has shown us, salty and sweet flavours intrinsically work together.
最近、塩キャラメルの菓子が爆発的に売れているように、塩味と甘味はもともと相性がいい。
intrinsically「内因的に、本質的に、もともと」。
It creates something known as “flavour-layering”.
それは「フレーバー・レイヤリング(味覚の層)」と呼ばれるものを生み出す。
This layering causes the brain to react with positive signals, sensing the combination of sweetness – and its carbohydrate fuel – and salt, which is vital for bodily functions.
この重なりによって、甘味とその燃料である炭水化物、そして身体機能に欠かせない塩分の組み合わせを感知し、脳に好ましいシグナルで反応するのだ。
And pineapple certainly packs a punch in the sweetness department.
そしてパイナップルには確かにパンチの効いた甘味がある。
pack a punch「一発強打できる、(議論等で)強烈な言葉を用いる、相当な効き目がある」。
About 12-15% of a pineapple’s weight comes from sugar – mainly sucrose, but also glucose and fructose.
パイナップルの重量の約12~15%は糖分で、主にショ糖、更にグルコース、フルクトースなどが含まれる。
Yet pineapples are also fairly acidic, with a pH of between 3-4, depending on the variety (for context, lemon juice has a pH of between 2-3.)
だがパイナップルはかなり酸性で、品種にもよるがpHは3~4の間(ちなみに、レモンジュースのpHは2~3)。
Much like that in a can of cola – which is also surprisingly acidic at pH 2-3 – the sugar offsets the tartness and makes it palatable, even enjoyable.
缶コーラもpH2~3と意外に酸性だが、それと同じで砂糖が酸っぱさを和らげ、美味しく舌を楽しませてくれる。
offset「差引勘定する、相殺する、オフセット刷りにする」。
tartness「酸味、辛辣さ」。
パイナップルは酸味と甘味が充実していて、まずそれが美味しい上に、塩味との相性も良いと。
果物と肉・魚の組み合わせって日本料理では少ない気がしますが、西洋料理ではたくさんありますね。
まあ甘味と塩気の組み合わせで言えば、照り焼き、普段の煮物、めんつゆ、これらは全部そうなので、改めて果物を用いる必要を感じなかったのかもしれませんね(笑)。
まだ知られていない、自分なりの甘辛コンビネーションを探すのも楽しそうです。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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