先日から「How a magician-mathematician revealed a casino loophole -「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」を読んでいます。
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(1)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(2)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(3)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(4)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(5)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(6)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(7)
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(8)
In the 1990s, a group of students at Harvard and MIT were able to beat the odds playing blackjack at casinos around the US by using card counting and other methods to detect if the deck was properly shuffled.
1990年代、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の学生グループが、全米のカジノでブラックジャックをプレイした際、デッキが適切にシャッフルされているかどうかをカードカウンティングなどの手法で検出し、確率に打ち勝つことができたという。
Casinos responded by introducing more sophisticated card-shuffling machines, and shuffling the deck before it is fully played, as well as stepped-up surveillance of players.
これに対してカジノは、カードシャッフル機をより高度にし、場に展開する前にシャッフルするようにし、さらにプレイヤーの監視を強化することで対応した。
But it is still rare to see a deck of cards shuffled by machine the requisite seven times at a casino.
だがカジノで機械によって7回シャッフルされた山札を見ることは、まだ稀だ。
requisite「必要な、必須の、なくてはならない」。
Casino executives may not have paid much heed to Diaconis and his research,
カジノの経営者たちは、ディアコニスと彼の研究にあまり関心を持たなかったかもしれない、
heed「心に留める、気をつける」。
but he continues to have an enormous influence on mathematicians, statisticians and computer scientists who study randomness.
だが彼は、ランダム性を研究する数学者、統計学者、コンピュータ科学者に多大な影響を与え続けている。
At a conference held at Stanford in January 2020 to honour Diaconis’s 75th birthday,
2020年1月、ディアコニスの75歳の誕生日を記念してスタンフォードで開催された会議では
colleagues from around the world gave talks on the mathematics of genetic classification, how cereal settles in a shaking box, and, of course, card shuffling.
世界中の同僚たちが、遺伝子分類の数学、シリアルが揺れる箱で安定する仕組み、そしてもちろんカードシャッフルについての講演を行った。
Diaconis doesn’t care for gambling much himself – he says there are better and more interesting ways to make a living.
ディアコニス自身はギャンブルにはあまり興味がなく、生計を立てるには、もっといい方法、面白い方法があると言う。
But he doesn’t begrudge players who try to get an edge by using their brains.
だが頭を使って優位に立とうとするプレーヤーを恨んだりもしない。
“Thinking isn’t cheating,” he says.
「考えることはズルではない」と彼。
“Thinking is thinking.”
「考えることは、考えること。」
- 完 -
ディアコニス氏はカジノで生計を立てる気はないけれど、カジノとプレイヤー間のバランスを保つ役割を、結果的に担っている方なのかなと思いました。
しかしランダムになるまでしっかりカードを切った方がカジノ側に有利だと思うんですが、何でしないのかがちょっと謎です。
ランダム過ぎない方が、カジノ側にとっても有利なことがある??
まあ君子危うきに近寄らず・・・カジノの雰囲気は映画やドラマで味わう程度が幸せかもしれませんね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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