ザ・メンタリスト シーズン2 第10話より:
a piece of work
難しい人、変わった人、(良くも悪くも)驚くべき人
将来有望な野球少年をプロに育てるスクールで
スカウトマンのバーニーが撲殺される事件が起こる。
早速捜査に向かったCBIは、
バーニーのパートナーとしてスクールを運営していたフレディから
仕事とは真逆で上手くいっていなかった夫婦関係についての話を聞く。
一人息子の死をきっかけに夫婦の間にわだかまりが生まれ
精神のバランスを崩した妻のレズリーは、社会と上手く関われていないというのだが・・・。
Barney was married?
バーニーは結婚してたんですか?(リズボン)
Still is. Leslie.
未だしている。レズリーと。(フレディ)
A piece of work.
これが困った人でね。(フレディ)
Like I said, he moved out a year ago.
さっきも言った通り、一年前から別居中だった。(フレディ)
After their son died.
彼らの息子が亡くなってからですね。(ジェーン)
a piece of work は「難しい人、困った人、(良くも悪くも)大変な人」ということで
直訳すると「一つの作品」。
piece には「(絵画、彫刻、演劇等の)一編の作品」、
つまり手が込んだ独自の作品、といった意味がありますので
そこから連想を広げると「独自の個性を築き上げた人」という解釈が出来ますね。
通常は今回のセリフのように「凡人には関わるのが厄介な人、面倒な人」など
良くない意味での「変わった人、変り者」という意味で使われますが
前後の文脈や言い方によっては「才気あふれる人、大変な人」といった
良い意味になることもあります。
この辺の感覚は日本語でも「大変な人、どえらい人」と言ったら、
「すごい人、名のある人」という場合と
「扱いに困る人、しんどい人」という意味で使う場合がありますよね。
a piece of work もその感覚と似ているんだろうと思います。
こういった言い方によってどちらとも取れるようなフレーズを
意図した通り使えるように、いつかはなりたいものです。