ゴシップガール シーズン2 第3話より:
spare me
勘弁して
ジェニーはブレアの母でデザイナーのエレノアの元で研修中だったが
ドレスのデザインがどこか古臭いと感じ、思わずそれを口にしたところ、
ちょうどその場に居合わせたエレノアに聞かれてしまい、首を言い渡されてしまう。
更にその直後、NYが大停電に見舞われ、交通網がダウン、
停電が直るまでの間、エレノアと二人アトリエに取り残されたジェニーは
彼女のドレスこそ自分が初めて感銘を受けた作品だったと話すのだった。
You know, the first real dress I ever bought was one of yours.
私が初めて買ったドレスはあなたのだったんですよ。(ジェニー)
Just spare me the pity.
お情けは勘弁してちょうだい。(エレノア)
It’s true. I bought it from… well, from a consignment store.
本当です。 と言っても古着屋さんで手に入れたんです。(ジェニー)
Because that was the only way I could afford it.
でなきゃとても買えませんでした。(ジェニー)
Mm-hmm.
あらそう。(エレノア)
I was 12, and I just wore it around the apartment for months.
私は12歳でしたけど、何か月もそれを着て歩き回ってました。(ジェニー)
spare me は「勘弁して」ということで、いまは話を聞きたくないとか
もう結構、と言った意味で使われます。
pity 「哀れみ、お情け、同情」。
上記を合わせて spare me the pity(お情けは勘弁)となります。
エレノアからすれば、ジェニーは自分のデザインを古臭いと言ったくせに
何を今更・・・という反応だと思います。
consignment 「委託、引き渡すこと」+ store「店」で
「委託販売店・古着屋」となります。
エレノアの作品はとても高価なため、ジェニーはそれを古着屋さんでやっと手に入れ
嬉しくて何か月も着続けた・・・という健気なエピソードでした。
ブレアの母だけあってエレノアもキツい性格ですが
自分の作品を愛してくれる人を嫌うデザイナーは居ないと思います。
ジェニーも(どうせ首だし、と)開き直って堂々とエレノアに話をするようになり
そこからまた新しい道が開けていきます。