トゥルーブラッド シーズン4 第10話より:
bet on the wrong horse
負け馬に賭ける、判断を誤る
タラたちはマーニーのまじないショップに閉じ込められ、
彼女の魔術に強制的に協力させられており、逃げることもできずにいる。
その間にもマーニーの魔術は強力さを増し
ビルたちヴァンパイアは追い詰められている。
そこで一時は平和的な解決を試みたビルだったが、もはやそれは困難と判断、
マーニーたちが立てこもる店を焼き払い、彼女を抹殺しようと計画する。
スーキーは、タラたちの身を案じてそれに反対するが
種族の危機が迫っているビルやエリックに冷たく突き放されてしまう。
Fire killed her 400 years ago.
400年前は魔女を焼き殺せた。(ビル)
We can only hope that it works again.
もう一度それに賭けるしかない。(ビル)
Blowing up Moongoddess Emporium is not a 21st century solution.
店を爆破するなんて、現代じゃあり得ない。(ナン)
(中略)
Bill, you can’t do this.
ビル、やめて。(スーキー)
Tara and other humans are in there.
タラや皆があの店にいるのよ。(スーキー)
Well, they bet on the wrong horse. It’s too bad.
魔女と組んだのが間違いだ。 残念だが。(エリック)
(中略)
I can’t risk potential genocide to save one human just because she’s your friend.
君の友達一人に構っていられる状況じゃない。(ビル)
(中略)
Tomorrow we’re gonna finish Marnie once and for all.
明日、マーニーを殺す。(ビル)
And if innocent people die?
無実の人たちも?(スーキー)
It’s war. It happens.
戦争だ。 仕方ない。(ビル)
Blowing up Moongoddess Emporium is not a 21st century solution
(店を爆破するのは、21世紀の解決法ではない)。
中世ならともかく、この時代にそれをやったら大事件ですが
ヴァンパイアには人々の記憶を消し去る力がありますので、そこは無問題(ずるい)。
そして bet on the wrong horse は「負け馬に賭ける、判断を誤る」。
この逆は bet on the right horse「勝ち馬を見定める、正しい判断をする」。
ここでは they bet on the wrong horse(タラたちは判断を誤った)
=「魔女と組んだのが間違い」となります。
potential「潜在的な、可能性ある、見込みのある」。
genocide「(計画的な)大量虐殺、皆殺し」。
I can’t risk potential genocide
([自分たちが]虐殺される危険を放置できない)
to save one human just because she’s your friend
(君の友達だからという理由で一人の人間を救うために)
=「君の友達一人に構っていられる状況じゃない」。
マーニーの魔術は、ヴァンパイアたちを太陽の下におびき出すというもので
彼女が呪文を唱えると、どうしても太陽を浴びたい衝動にかられてしまいます。
それに耐えるため、ヴァンパイアたちは日中、自身を銀の鎖で縛り付けているんですが
(鉄の鎖では彼らの力で簡単に切れてしまう)
銀は彼らの体に食い込み火傷を負わせるので、まあ毎日しんどいわけです。
once and for all「これを最後に、きっぱりと、決定的に」。
it happens「よくあること、そういうこともある」。
全体の流れの中で、ついてない事や納得いかない出来事があった時
it happens「そういうこともあるよ」と、慰めるような言葉です。
自分らが皆殺しにあうかも、という時ですから
まずは敵を倒すのが第一、種族の王としては当然の判断。
それよりマーニーはですね、占いとか魔法とか、
本来はただそういうオカルトチックな事が好きな魔女っ子おばさんなんですよね。
それがアントニアという中世の魔女の憑依を受けたために
ヴァンパイアたちに全力で殺されようとしている、そこが気の毒だなあと感じています。
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