トゥルーブラッド シーズン5 第1話より:

dig one’s own grave
墓穴を掘る、自滅する


サムは弟・トミーを殺したマーカスをアルシードと共に追い
トミーの仇を討つことに。

一方、狼人間たちはリーダーのマーカスが行方不明になったのは
サムが殺したためだと結論づけ、マーカスの母・マーサは手下を従えてサムを捕える。

実はマーカスにとどめを刺したのはアルシードだったが
サムはそのまま罪をかぶる事を決意、
マーカスの遺体埋葬場所にマーサらを案内するが・・・。

Thank you for bringing us to him.
案内に感謝する。(マーサ)

You did the right thing.
正しい選択よ。(マーサ)

My last great act, I guess.
俺の最後の善行、かな。(サム)

I don’t know.
さあね。(狼人間)

It’s kind of nice of you to dig your own grave for us.
こっちはあんたの墓を掘る手間が省けて助かった。(狼人間)

(中略)

Sam didn’t kill our packmaster. I did.
マーカスを殺したのはサムじゃない。 俺だ。(アルシード)

(中略)

You put a shifter before your own pack, Herveaux.
お前は仲間よりシフターを選んだ。(狼人間)

I will never bow before you.
あんたをリーダーとは認めない。(狼人間)

I’m cool either way.
どっちでもいい。(アルシード)


great act「偉大な行動、善行」。

そして dig one’s own grave は「墓穴を掘る、自滅する」、
直訳もそのまま「その人自身の墓穴を掘る」。

it’s nice of you to~「~するとはあなたは何て良い人なんでしょう・親切なんでしょう」。

It’s kind of nice of you to dig your own grave for us
(私たちのために自ら墓穴を掘ってくれるとは、あなたは親切ですね)
=「あんたの墓を掘る手間が省けて助かった」。

サムは狼人間たちに捕らわれたのち、自分がマーカスを殺したと(嘘の)自白をして
遺体の隠し場所まで案内して、彼らの手間を省いてあげた、
結局サムの「自滅」という意味での dig one’s own grave でもあるし
マーカスの遺体を掘り起こした穴をサムの墓穴に流用出来るという意味で
dig one’s own grave「自分の墓穴を掘る(用意する)」ということでもあると思われます。

英語はこういう二つの意味を重ねた言葉がピタっとはまる時が結構多くて
そこが面白いし、なるほどなあと納得します。

packmaster「群れの長・リーダー」、ここではすなわちマーカスの事。

put ~ before「~をより優先させる、~を前に置く」。

You put a shifter before your own pack
(お前は自分たちの群れよりシフターをより優先させた)
=「仲間よりシフターを選んだ」。

bow「お辞儀をする、屈服する、従う」。

bow before~「~に頭を下げる、~に降参する、~に服従する」。

I will never bow before you(あんたには服従しない)
=「あんたをリーダーとは認めない」。

アルシードはとても理性的で、事の次第から
リーダーのマーカスよりサムに味方すべきと判断しました。

狼人間は狂暴、本能の赴くままに行動する、それらを変えていきたいと願う
新しいリーダーなのですが、果たして群れの仲間の賛同を得られるのでしょうか。


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