ゴシップガール シーズン2 第14話より:
beyond the grave
あの世、冥土
チャックの父・バートの遺言は意外なもので、
バス産業の経営権はチャックに委ねるという内容であった。
自分が会社を継ぐと思っていた叔父・ジャックはこの遺言に納得がいかず
遺言執行人に不満を表明する。
またチャック当人にも父の意向が信じられない上に
現実問題として未だ高校生の自分には、あまりにも荷が重いと感じられ
逃げるようにその場を立ち去る。
だがブレアはバートの息子に対する信頼と期待は間違ってない、
あなたならきっと出来るとチャックを励ます。
Chuck! Stop!
チャック! 待って!(ブレア)
It’s like he’s setting me up to fail from beyond the grave.
まるで俺がしくじるよう、あの世から親父に仕組まれてるみたいだ。(チャック)
Do you really think Bart would leave his whole company to you,
バートが会社をあなたに託したのは何故だと思う、(ブレア)
if he didn’t think you could do it?
あなたなら出来ると思ったからじゃない?(ブレア)
It doesn’t make sense.
そいつはおかしな話だ。(チャック)
My father never trusted me with anything.
親父は一度だって俺を信用しなかった。(チャック)
He’s trusting you now.
今は信じてるの。(ブレア)
He left you his legacy. I know you can do this.
だから遺産をあなたに託した。 あなたなら大丈夫よ。(ブレア)
set someone up 「(その人を)罠にはめる、陥れる、やっつける」。
そして beyond the grave は直訳すると「墓を超えた先、墓の向こう側」、
それが転じて「あの世、冥土」となります。
it doesn’t make sense 「理屈に合わない、おかしな話、変な話」。
legacy 「遺産、相続財産、先人の残したもの」。
レガシー、と言うと輝かしい遺産、素晴らしいものを想像しますが
それだけでなく、組み合わせによっては
legacy cost
負の遺産、過去のしがらみから生じる負担
といった言葉にもなります。
これは例えば、会社の不採算部門であったり
相続した田舎の家(誰も住まず、解体にも資金がいるため税金だけ払い続ける)など
受け継いだけれど、それがかえってマイナスになる事柄を表す言葉です。
まあチャックの場合は価値ある遺産だけれど、
背負うものが大きすぎて自信が無いという感じでしょうか。