トゥルーブラッド シーズン5 第10話より:

nuttier than a fruitcake
頭のいかれた、狂った


元太陽教団の牧師だったスティーブは、今ではヴァンパイアとなり
ラッセルの愛人でもある。

ヴァンパイア側の広報係であったナンの代役にスティーブが選ばれ
人間たちに良い印象を与えるべく、メディア活動をしている。

今日のスティーブは、トゥルーブラッドの工場が爆破された事件を受け
かつての友人だったフィンチと番組に出演、
トゥルーブラッドの流通が途絶えたことで、
空腹のヴァンパイアが人間を襲いだすのではないかという彼を論理的にやり込める。

ラッセルは新しいペットのエマとテレビでその様子を眺めてご機嫌であった。

With no Tru Blood, you must be starving, Reverend.
トゥルーブラッドがないと空腹でしょう。(フィンチ)

Well, we’ve all had to make sacrifices.
今は耐えるしかありません。(スティーブ)

Yet you are positively glowing.
しかし血色は良い。(フィンチ)

When’s the last time you ate?
最後の食事はいつ?(フィンチ)

Actually, I do keep a reserve of Tru Blood for emergencies, as do most vampires.
私も多くのヴァンパイアと同様に、トゥルーブラッドを備蓄してます。(スティーブ)


(中略)

Look, Emma. That’s your daddy on TV.
ほら、エマ。 パパがTVに出てるよ。(ラッセル)

(中略)

Isn’t he handsome? I think he’s dashing.
ハンサムじゃないか? すごくカッコいい。(ラッセル)

How’s he doing?
彼の様子は?(サロメ)

Splendid. Finch is coming off nuttier than a fruitcake.
素晴らしいよ。 フィンチがインチキに見えている。(ラッセル)


we’ve all had to make sacrifices(我々は皆、犠牲を払うしかない)
=「今は耐えるしかありません」。

glowing「白熱している、赤々と、あざやかな、照り輝く、紅潮した、健康そうな」。

Yet you are positively glowing(だがあなたは明白に健康そうだ)
=「しかし血色は良い」。

日本を含め、世界中のトゥルーブラッドの製造工場が何者かに爆破され
世界的にトゥルーブラッドの供給が途絶える事態になっています。

フィンチはスティーブの顔色を見て、ホントは人間の血を吸ってんじゃないの?
と疑惑をぶつけますが(そしてそれはビンゴなんですが・笑)、
スティーブは堂々とそれを否定。

この真顔で堂々とウソをつけるという資質が、ラッセルの心をつかんでいるようです。

dashing「威勢の良い、さっそうとした、勇み足の、(衣装が)派手な、めかした」、
日本語で言う、パリッとしてる、キマってる、そんな感じでしょうか。

splendid「華麗な、見事な、立派な、素晴らしい」。

そして nuttier than a fruitcake は「頭のいかれた、狂った」。

元々 fruitcake に「変人、狂人、同性愛者」という意味があり
それ以上に nuttier「イカれてる」=「頭のいかれた、狂った」となります。

ここでは fruitcake「同性愛者」、すなわちスティーブ(とラッセル)より
フィンチはイカれてる、とも取れるセリフで、
深読みすると自虐的な意味もこもったセリフなのかもしれません。

ところで彼らの新しいペットのハスキー犬(?)の名前はエマ・・・
そうです、サムの彼女ルナの娘、エマが変異している姿であります。

狼人間のおばあちゃんに預けていた隙に、ラッセルたちに連れ去れてしまいました。

このエマを取り戻すため、サムとルナはある策略を立てているのです。


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