トゥルーブラッド シーズン7 第7話より:

lay it on thick
大げさにいう、重ねていう


アラスカから戻ったホイトは遺体安置所で、母の亡骸と対面する。

かたわらに寄り添う彼女・ブリジットが彼を慰めるものの
ホイトは母を想って嘆き悲しむ。

I should’ve been here.
町に居てやれば良かった。(ホイト)

Maybe I could’ve saved her or at least just,
そうすりゃ母さんを救えたかも、(ホイト)

just been here for her when it happened or something.
せめてそばに居てやれたのに。(ホイト)

Hey, babe. You can’t blame yourself.
そんなに自分を責めないで。(ブリジット)

And I’m sure if she were here right now, your mama would tell you the same thing.
お母さまもきっと同じことを言うわ。(ブリジット)

No, she wouldn’t.
いいや。(ホイト)

If she were here right now, she’d lay it on thick.
きっとガミガミ怒ってる。(ホイト)

God, what I wouldn’t give for one more guilt trip.
もうあの嫌味も聞けないなんて。(ホイト)


blame oneself「自身を責める」、
You can’t blame yourself(あなたは自身を責められない)=「自分を責めないで」。

ここまで深刻でなくても、何かに失敗、挫折して落ち込んている人を慰める時
よく使われる一言だと思います。

そして lay it on thick は「大げさにいう、重ねていう」。

直訳すると「厚く層を重ねる」、すでに分かっている事を何度も繰り返す、
または見え透いたお世辞を何度も言うなど、ある言葉をやりすぎなほど何度も言う
しつこいほど繰り返す、という意味になります。

ホイトのセリフは、もしお母さんが今も生きていたら
きっと小言(何でそばにいてくれなかったの!?)を繰り返しただろう
=「きっとガミガミ怒ってるだろう」という解釈です。

what I wouldn’t give for~「とても~したい」。

guilt trip「(人に)罪悪感を抱かせる」。

what I wouldn’t give for one more guilt trip
(もう一度[母さんに]罪悪感を抱かせたかった)=「もうあの嫌味も聞けないなんて」。

ホイトのお母さんは長らく息子を押さえつけ、支配していました。

ジェシカと恋に落ちてから、やっとホイトは目覚め
アラスカに引っ越すことでお母さんの支配から抜け出すことが出来た、
そしてお母さんも息子を遠ざけてしまったことを後悔した、
ホイトにすれば祖それが本当の意味でのお母さんとのぶつかり合い、
大人になったという感覚だったかも。

それが恋しい、もっとお母さんと遠慮なくやり合いたかった、そんな意味かなと思いました。


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