トゥルーブラッド シーズン7 第7話より:

wrap one’s head around
(難しい事を)理解する、分かる


サムは恋人ニコールが妊娠し、彼女と家庭を持つつもりでいるが
ボンタンに住み続けたい彼と、ここは異常な町だから出たいという彼女で意見が折り合わない。

サムは普通の人間であるニコールにすれば
ボンタンは恐ろしい町だろうと頭で分かっていても、なぜかこの町を離れるのがつらく感じる。

この思いは一体どこから来るのか、自分はやはり間違っているのか、彼はアーリーンに相談を持ち掛ける。

You know how on the news you see these places get wiped out by tornados,
ニュースで見るだろう、竜巻でめちゃくちゃになった土地のことを、(サム)

but the people who live there are always vowing to rebuild on the exact same spot where tragedy took away everything they had?
だがそこの住民たちはまた同じ場所で生活を再建しようとする。(サム)

I do.
そうね。(アーリーン)

Am I as crazy as they are?
俺も同じかな?(サム)

I mean, is Nicole right? Is this whole town crazy?
ニコールの言うように、ここも異常なのか?(サム)

‘Cause I love her and I wanna be a father to my baby girl, but this ultimatum’s got me.
彼女を愛してるし娘の父親になりたいが、どうしたらいいのか。(サム)

Why can’t I wrap my head around leaving this place?
なぜ俺は町を出る決心がつかないんだ?(サム)

I mean, at what point does the guy whose house keeps getting hit by a tornado call it a day, take his family, move someplace else?
いつになったら竜巻に遭い続けた男は移住を決意するんだろう?家族と一緒に別の場所へ?(サム)

I can’t answer that for you, Sam.
私には答えられないわ、サム。(アーリーン)


wipe out「~の中を拭く、消去する、全滅する、一掃する」。

vow to~「~することを誓って約束する」。

ultimatum「最後通告、最後通牒」。

そして wrap one’s head around は「(難しい事を)理解する、分かる」、
多くの場合、can’t wrap one’s head around「分からない、理解できない」と
否定の意味で使われます。

直訳すると「頭を[何かで]包む」、その[何か]とは、すぐには理解が難しいこと、
複雑で把握しきれない問題などを表し、それを頭に巻く
=「(難しい事を)理解する、分かる」となります。

Why can’t I wrap my head around leaving this place?
(なぜこの町を出るべきと理解できないのか?)
=「なぜ俺は町を出る決心がつかないんだ?」。

ニコールの言うように理屈ではそれが良いかもと思っても
本当には理解できていない、その気になれない、という感じでしょうか。

at what point「どの時点で」。

get hit by「(飛んできたものに)あたる、(車などに)はねられる」。

call it a day「(仕事、作業等を)終わりにする、切り上げる」。

ひどい目に遭わされても、その土地を離れない人々、
その心理はどんなだろうかと想いを馳せるサム。

アーリーンもまた、今後もボンタンを離れる気はさらさらなく
サムの気持ちは分かるようです。


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