先日から「Japan abdication and accession: Your questions answered – 日本の退位と即位:あなたの疑問に答えます」を読んでいます。
・「日本の退位と即位:あなたの疑問に答えます」(1)
・「日本の退位と即位:あなたの疑問に答えます」(2)
・「日本の退位と即位:あなたの疑問に答えます」(3)
・「日本の退位と即位:あなたの疑問に答えます」(4)
Davinder asks: What will happen if Japan runs out of male heirs?
ダヴィンダーの質問:もし日本に男子の後継者がいなくなったらどうなる?
Under the Imperial Household Law of 1947 only men can ascend to the throne.
1947年制定の皇室典範では、男子のみが皇位を継ぐと決められている。
Emperor Naruhito only has a daughter, Princess Aiko, and for a long time his brother Fumihito also only had two daughters.
徳仁天皇には娘の愛子内親王しかおらず、弟の文仁親王にも長らく二人の娘しかいなかった。
With no male heir in sight, the government in 2004 began working on changing the law to allow for an empress.
そこで政府は2004年、現状男子の後継者がいないことから、女帝の即位を認めるよう典範改正に動き始めた。
in sight「~の見えるところに、視界に、間近に」。
But in 2006, Fumihito had another child and this time it was a boy so the changes were put on hold.
だが2006年に文仁親王に新たに男子が誕生、そのため典範改正案は据え置きとなっている。
So Prince Fumihito is currently next in line to succeed his brother, followed by Prince Hisahito.
つまり現在は文仁親王が兄君に続く皇位継承者、続いて悠仁親王となる。
Third in line is Masahito, the outgoing emperor’s 83-year-old brother who took part in this week’s ceremonies in a wheelchair.
皇位継承順位第三位は正仁親王、彼は明仁上皇の83歳になる弟で、今週の式典には車椅子で出席していた。
outgoing「出発する、辞任・退職する、外交的な、社交的な」。
Should Hisahito not grow up to have son that would spark another succession crisis.
悠仁親王がもしも将来息子を持たなかった場合、再び皇位継承に危機が訪れる。
The government could pick up those plans from 2004 and change the law.
政府は2004年に持ち上がった案を再検討し、典範を改正することになるだろう。
今日の質問は、日本でも関心が高いテーマかと思います。
聞けば昭和天皇はなかなか男子のお子様に恵まれず、後継者問題を憂慮した側近から、側室をもうけることを勧められたそうです。
ただ昭和天皇はそれを拒み、その後、香淳皇后との間に明仁親王が誕生、どうにか皇統の危機を乗り越えることができたと。
しかし香淳皇后は7人ものお子様を出産されていて、うち男子は2人。
ですからこの昭和の時点でも、男子のお世継ぎで皇統を繋ぐのはかなり難しいことだったと思います。
昔ほど早婚でない現代の女性が7人も出産することは難しいでしょうし、それでも男子が生まれる保証はありません。
悠仁親王のご誕生により、いったんは棚上げになっている皇室典範改正ですが、この記事が言う通り、悠仁親王が相当の子だくさん(それも男子)にでもならない限り、いずれはまた再燃してくる問題なんですよね。
英国王室はその点、しばらくは後継者問題に頭を悩ませることはなさそうで羨ましいことです。
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