先日から「How Pretty Woman erased sex from its story – 映画『プリティ・ウーマン』は如何にしてセックスを排除したか」を読んでいます。


大金持ちの凄腕トレーダー、でも女性には奥手なハンサム、夢かそれは?

・「『プリティ・ウーマン』は如何にしてセックスを消し去ったか」(1)
・「『プリティ・ウーマン』は如何にしてセックスを消し去ったか」(2)

Several rewrites later, Edward has his mind on higher things.
何度かの書き直しの後、エドワードはより高尚な精神の持ち主となった。

In Pretty Woman, he doesn’t pick up Vivian because he needs to “relax”, but because he needs directions back to the Beverly Wilshire hotel.
「プリティ・ウーマン」では、彼は“リラックス”のためではなく、ビバリー・ウィルシャー・ホテルに戻る道案内のためにビビアンに声をかける。

It’s only when they arrive that he decides to invite her in, and even then he isn’t sure why.
彼が彼女を招き入れようと決めたのはホテルに到着したとき、その上彼自身その理由は分からないままだ。

“Well, now that you have me here, what are you going to do with me,” prompts Vivian.
「それで、私とここで何をするつもりなの」とビビアンは促す。

“You wanna know something, I don’t have a clue,” moans her nervous host, sounding less like a Wall Street master of the universe than a virginal nerd in a high-school comedy.
「君が何を知りたいのか、僕には見当もつかない」と神経質な彼はうめき、それはウォール・ストリートの大物トレーダーというより、学園コメディの童貞オタクのようにも聞こえる。


master of the universe「宇宙の覇者、(巨額の取引をするトレーダー)」。

Vivian then takes the initiative, but Edward backs away, pleading:
その後、ビビアンが主導権を握るも、エドワードは後退し、嘆願する:

“Why don’t we just talk for a little bit, OK?”
「ちょっと話でもしないか?」

This attack of performance anxiety or scruples or whatever it might be carries on for quite some time.
この愚かしい不安だか良心の呵責だかの発作は、かなり長く続きそうなのだ。


attack「攻撃する、襲う、非難する、着手する、発作、発病」。

performance「上演、演奏、演技、興行、パフォーマンス、出来栄え、成績・実績、面倒なこと、愚行」。

scruple「良心の呵責、(事の正邪・当否への)疑念、ためらい、遠慮」。

Whenever Vivian mentions what prostitutes actually do for a living, Edward sighs, winces or laughs in embarrassment,
ビビアンが売春婦がどうやって稼ぐかに言及すると、いつだってエドワードはため息をついたり、ひるんだり、恥ずかしそうに笑ったりする、


wince「ひるむ、たじろぐ、縮み上がる」。

as if he’d rather be anywhere in the world except a luxury hotel suite with a woman who is significantly more than “pretty”.
まるで明らかに「可愛い」以上の女性と高級ホテルのスイートに居るよりも、それ以外の場所なら世界中どこでもいいと思っているかのようだ。



すごい美人のプロ女性、ビビアンがいくら誘っても、エドワードはそれをかわして紳士的な態度を崩さない、そういうやり取りが延々続くと。

お金は払っているけど、関係は持たない、食事や買い物には気前よく応じる。

エドワードのそれは今だとパパ活?みたいな感じですね。

何やらただ好みの女性とひとときを過ごすだけで楽しい、そういう「パパ」が世の中にはいるとかいないとか。

もしリチャード・ギアがそんな人だったら、まあ夢の世界ですよね。

そんな夢の世界の住人と独身の頃に巡り会ってみたかった・・・(笑)。


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