先日から「Yukio Mishima: The strange tale of Japan’s infamous novelist -「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」を読んでいます。

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三島由紀夫が海外にまで名を馳せたある理由について。

・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(1)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(2)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(3)
・「三島由紀夫:悪名高き作家の奇妙な物語」(4)

But then Confessions of a Mask also suggests the slippery interplay between performance and reality that characterised everything Mishima did and wrote.
しかし「仮面の告白」はまた、三島の行動や文章全てを特徴付ける、パフォーマンスと現実の間の危うい交錯を示唆している。


slippery「すべる、つるつるする、つかみにくい、当てにならない、狡猾な、(行動や方法が〉ごまかしの、ずるい、(事態等が)対処しにくい」。

interplay「相互作用・交錯、影響・作用・交流し合う」。

It gave the impression of revealing the author locked in some dark struggle with himself
それは作者が囚われている彼自身との暗い闘争を明かしたような印象を与え

- while also suggesting it may just be a masterful manipulation of media and publicity.
同時にそれはまた、メディアの巧妙な印象操作かもしれない事も暗示している。

Mishima had it both ways, scandalising society while retaining a wisp of deniability.
三島はその両方を手に、否定の可能性を残しつつ社会を騒がせていた。

The formula worked.
このやり方は上手くいった。

It turned Mishima into the enfant terrible of postwar Japanese literature and won him a broad readership at home.
こうした事が三島を戦後の日本文学界の寵児に押し上げ、母国で幅広い読者を獲得するに至る。

He was, though decadent, a disciplined and prolific writer, churning out reams of popular fiction alongside high literature and dozens of Noh plays.
彼は退廃的ではあったが、修行を積んだ多作の作家であり、純文学や数十の能の戯曲と共に人気の高いフィクションの連作を次々と生み出した。


churn out「大量に次々と作る、大量生産をする」。

ream「連、多量(の書き物)」。

He worked himself into Tokyo high society with the same focus, cultivating a dandyish image.
彼は東京の上流社会に溶け込もうとするのと同じくらい、ダンディなイメージを培うことに腐心した。


work into~「努力して~の中に入ってゆく、(手を加え)~に加工する・作る、次第に~にさせる、~に(苦心して)入れる」。

His face, with its rugged bones and soft eyes, photographed well.
彼の精悍な骨格と優し気な目を持つ顔は、写真映えした。


rugged「(形状が)ごつごつした、入り組んだ、(男性への誉め言葉として)いかつい、たくましい、精悍な、頑強な、ぼくとつな、頑丈な、不屈の、徹底した、過酷な、厳しい」。

And he was a friend to foreign bureaux and their correspondents, ingratiating himself and doing what he could to extend his celebrity across the Pacific – with some success.
さらに彼を誉めそやし、彼の名を海外に広げるべく協力を惜しまない外国特派員らとは友人で、その試みはある程度成功した。


ingratiating「喜ばせる、取り入るような、機嫌取りの」。

“If Sony’s Akio Morita was the most famous Japanese abroad,” wrote John Nathan, a translator and later a biographer of Mishima’s, “Mishima ran a close second.”
「海外で最も有名な日本人がソニーの盛田昭夫だとすれば」と、翻訳者で後に三島の伝記を執筆したジョン・ネイスンは「三島は僅差の二位だろう」と書いている。



純粋に文学的才能のみでというより、イメージ戦略や交友関係も活用して、三島由紀夫は自身の名声を高めていった、という感じでしょうか。

この辺はリアルタイムで知らないので、個人的に新鮮な視点でした。

色々と物議を醸し、人々の話題になることで、実際の作品以上に本人がカリスマ的注目を浴びていたというのはそうかもな~という気はします。


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