先日から「The exodus of Paris’ chefs to the countryside -「パリのシェフたちの田舎への脱出」を読んでいます。
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(1)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(2)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(3)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(4)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(5)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(6)
“We were getting emotional over radishes and butter,” recalled Grébaut,
「ラディッシュとバターにやっきになっていました」とグレボー氏、
“because we were growing our own radishes, because we were making butter in-house, and because when we serve the radish, it was harvested two hours ago and it’s never seen the fridge.”
「ラディッシュは自家栽培、バターも自家製、そしてラディッシュは2時間前に収穫し、冷蔵庫に入れていないものをと。」
Tapping into local terroir is at the heart of the project at Auberge de la Roche, as well.
オーベルジュ・ド・ラ・ロッシュでも、地産の物を活かすことがプロジェクトの中心となっている。
“The idea was to create a space that was really rooted in its environment,” said Chabat of her mountain oasis,
「環境に根ざした空間を作ることが目的でした」と語るのはシャバさん、
whose kitchen relies exclusively on products from within a 50km radius, meaning that the menu is often left to the whims of Mother Nature.
彼女の厨房では50km圏内の食材のみを使用し、メニューは自然の摂理に沿っている。
“When there’s a storm, we’ve got no fish,” she said, implying how they often need to make adjustments on the fly.
彼女曰く「嵐の時は魚はありません」、どうやらその場その場で調整することが多いようだ。
on the fly「その場で、臨機応変に」。
However, the restaurant’s team has built a network of local producers, such as Sandrine Giraud, who cultivates her own heirloom grains; and Lawry Calendra, who produces pork that Chabat describes as “totally insane”.
だがこのレストランのチームは、自家用穀物を栽培しているサンドリーヌ・ジローや、シャバが「凄すぎる」と表現する豚肉を生産しているローリー・カレンドラなど、地元生産者とのネットワークを構築している。
And with chefs Riel and Bijaoui in the kitchen, Auberge de la Roche is on par with any fine dining restaurant you’d find in the French capital – with a price tag to match.
そしてシェフのリエルとビジャウイが腕を振るう、オーベルジュ・ド・ラ・ロッシュは、フランスの首都にある高級レストランにも匹敵する価格帯のレストランだ。
on par with~「~と同等の、~と同じようなもので、~と比肩する」。
A room at Auberge de la Roche clocks in at €350, and the seven-course prix fixe menu costs €90.
オーベルジュ・ドゥ・ラ・ロッシュの部屋は350ユーロ、7品のプリフィクスメニューは90ユーロ。
But even at D’Une Ile, where rooms are priced at €85 a night and dinner costs €39 for a rustic three-course menu, “locals think we’re really full of it, with a radish-and-butter dish at €5.50,” Grébaut said.
しかし部屋が1泊85ユーロ、夕食が39ユーロの素朴な3コースメニューの「D’Une Ile」でさえ「地元の人はラディッシュとバターの料理が5.50ユーロと聞くと、冗談だろと思うようです」とグレボー氏。
ありのまま、素朴さこそが贅沢だと、都会から来たシェフは思うものの、地元の人からすれば、これにその値段??と驚くことになっている。
最近の「贅沢」の概念は、見るからに豪華なキンピカリンよりも、そちらの方向ですよね。
店は田舎に構えているけれど、ターゲットのお客はそもそも地元の人ではないんでしょうね。
これは日本でも近頃は同じ傾向があるように思います。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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