先日から「The exodus of Paris’ chefs to the countryside -「パリのシェフたちの田舎への脱出」を読んでいます。
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(1)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(2)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(3)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(4)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(5)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(6)
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(7)
This reflects an innate friction that often surfaces when Parisians abscond to the countryside, with their affinity for curated rusticity.
これは、パリの人々が田舎に行くとよく表面化する、洗練された素朴さを好むところから来る軋轢を反映している。
abscond「逃亡する、姿をくらます、逃げる」。
affinity「密接な関係、類似性、姻戚関係、好み、相性、親近感、親和力」。
Locals who arrive at D’Une Ile, according to Grébaut, baulk not just at the “Parisian” prices but at the “mismatched, flea market chairs” and simplicity of the food.
グレボー氏によると「D’Une Ile」に来た地元の人たちは「パリ風」の値段だけでなく、「不揃いな蚤の市で見るような椅子」や、料理の素朴さにも驚くという。
“They were kind of disappointed that this was the restaurant that the Michelin-starred Parisian chef who just showed up in the Perche decided to open,” he said,
「これが地元に現れたミシュランの星を持つパリのシェフが開いた店なのか、と、ちょっとガッカリしたようです」と彼は言い
noting nevertheless that the simple approach to home-grown, quality ingredients, is “our idea of luxury”.
だがしかし、国産の良質な素材を使ったシンプルなやり方は「私たちの考える贅沢」だとも述べている。
Martin noticed a similar disconnect upon opening Les Terrasses de l’Ile last year.
マルティン氏も昨年「Les Terrasses de l’Ile」をオープンした際、同じような断絶に気づいた。
“We closed again quite quickly,” he said,
「今回もかなり早く店を閉めました」と彼、
explaining that in addition to challenges linked to the re-emergence from lockdown, he found that many locals were suspicious of his arrival.
というのも、ロックダウンからの再出発の難しさに加え、地元の人たちから怪しまれていることが分かったからだ。
“This is a France that is feeling a bit forgotten,” he said,
彼曰く「これこそ少し忘れかけていたフランス」であり
noting that a group of Parisians taking over the restaurant that had, for 25 years, served a buffet beloved by regulars meant that “there were loads of things locals didn’t like” about the new approach, which was perhaps better suited to Paris than to the French provinces.
25年間、常連客に愛されてきたビュッフェレストランをパリの人間が引き継ぐにあたり、地方よりもパリ向けだった新しいやり方には「地元の人が嫌がることがたくさんあった」と指摘する。
まあ日本でもこれはある事かなと思います。
その土地の人々の所得に見合わない価格帯の、都会の洗練を持ち込んだ施設がそこに出来る。
するとそこに断絶「あそこは自分たちとは縁のない店」という意識が広がって、地元の人たちと摩擦が生まれるか、あるいはまるっきり交わらないようになるか、そのどちらかのパターンが多いような気がします。
都会からの人々が田舎の風景と豊かな食材は欲しいけれど、それ以外は興味ない、となると、ややこしい問題は出てくるかもしれませんね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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