ブレイキング・バッド シーズン1 第7話より:
bottleneck
障害、(仕事や計画の)進行を妨げる要因
強面の大物ディーラー・トゥコにメスのまとめ売り取引を持ちかけたジェシーだったが
上手く行きかけた交渉は、ジェシーが前金を要求したことで頓挫してしまう。
トゥコの機嫌を損ねた結果、ジェシーが半死の大怪我を負わされ入院したことを知り
今度はウォルターが、彼の敵討ちも兼ねたトゥコとの交渉に臨む。
その結果見事に前金での取引締結に成功するが、
その際トゥコとウォルターの間で交わした“毎週2ポンドのメス納入”を巡って
彼は再びジェシーとぶつかってしまう。
ジェシーの言い分は、2ポンドものメスを作るには
原料となる市販薬の入手がとても追いつかないというもの。
しかしトゥコに一度約束してしまった以上、出来ないでは済まされない問題であり
一度痛い目を見ているジェシーは、勝手に無茶な約束をしたウォルターに腹を立てる。
We’ll just scale up our operation.
もっと生産量を増やせばいいだろう。(ウォルター)
What about pseudo, man? How are we gonna get that?
スード(メスの原料となる市販薬)はどうするんだ? どうやって調達を?(ジェシー)
It takes me a week to get this stuff.
調達に少なくとも一週間はかかる。(ジェシー)
(中略)
And that’s maybe only good for, like, maybe a half-pound worth.
それにそうだな、多分良くても、半ポンド分の調達がやっとだぜ。(ジェシー)
See, that’s the bottleneck, in your brilliant business plan.
な、そこが問題なのさ、そのおステキなビジネスプランのさ。(ジェシー)
All right.
そうか。(ウォルター)
Of course you would have known that if you would have just asked me.
もちろん俺に相談してくれてりゃ、あんたもすぐに気づいた問題だろうがな。(ジェシー)
scale up 「スケールアップ、規模を拡大する」。
bottleneck は直訳すると「ガラス瓶の細くなっている首元(ビンの首)」、
それは流れを一旦せきとめる、詰まらせる部位であり
そこから転じて「障害、(仕事や計画の)進行を妨げる要因」という意味になります。
ここからは補足ですが、メスを作るにはメチルアミンという物質が不可欠で
これは一般人にはほぼ入手不可能な薬物のようです。
それが含まれている市販薬がスードであり、スードは一人で大量に買うことは出来ないので
たくさんの人を雇って彼らに小口で購入してもらうしか入手法がなく
だからジェシーは入手に時間がかかると言っているんですね。
ちなみにこのメスというのは、その昔日本でも流通していたヒロポンというドラッグと
ほぼ同じものだそうですが、そう聞くと意外にレトロなクスリが持て囃されてるんだなあと思います。
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