ホワイトカラー シーズン5 第1話より:
give someone a hard time
(誰かの)手を焼かせる、困らせる、迷惑をかける
上院議員の事件のため、しばらくオフィスを留守にしていたピーターは
レズビアンを公表していたはずの女性部下・ダイアナが
いつの間にやら大きなお腹を抱えて働いていることに気づく。
皆に慕われるボスらしく、身重の彼女を気遣うシーンからです。
Diana. Look at you!
ダイアナ。素晴らしいじゃないか!(ピーター)
(中略)
I hope nobody gave you a hard time.
誰も君に迷惑をかけてなければいいんだが。(ピーター)
No, everyone’s been great.
とんでもない、皆良くしてくれてました。(ダイアナ)
I just wanted to stay in the field as long as possible.
私はただ、可能な限り現場に出ていたいんです。(ダイアナ)
(中略)
Uh, you know, I don’t mean to be indelicate, but…
それでその、気を悪くさせる気はないんだが、しかし・・・(ピーター)
It’s not Neal’s!
ニールの子じゃありませんよ!(ダイアナ)
look at you は「すごいじゃないか、何をしてるんだ、ステキだよ」など
前後の文章によって意味合いが異なりますが、
驚きや感激、または「何やってるんだ!」という叱責や落胆の意味も表す言葉です。
このシーンでは、ダイアナの大きなお腹を見て発した言葉ですから
彼女の妊娠に驚き、感激する意味合いで使われています。
そして give someone a hard time は「(誰かの)手を焼かせる、困らせる、迷惑をかける」、
直訳すると「誰かに辛い時間を与える」ですから、そのまま意味が掴みやすいですね。
indelicate 「気が利かない、ぶしつけな、下品な」。
このピーターのセリフ、I don’t mean to be indelicate, but~ は
誰かに正面きって聞きづらい事を訊ねる時に、覚えておくと便利なフレーズだと思います。
このような訊ね方であれば、控えめで気をつかっている印象になるため
相手が気を悪くする確率もグッと下がるのではないかと思います。
この質問に対するダイアナの返しは完全にジョークで
ニールが彼女のタイプではない事は、このドラマのファンなら誰もが知っていますよね。