ザ・メンタリスト シーズン3 第18話より:
desperate measure
(ある目的を達成するため)破れかぶれになる、必死の手段を講じる
今回はお気に入りのシュタイナー博士が鑑識をつとめると聞き、
ウキウキと事件現場にやってきたジェーン。
いつも真面目な彼をからかう事が何よりも好きなジェーンは、
リズボンから厳しく言い含められているにも関わらず、
今回もちょっかいを出さずにはいられない。
早速シュタイナー博士と一緒に遺体を調べようと近づくが
これまでのジェーンの悪戯に懲りている博士に、ピシャリと制されてしまう。
Three steps back, please.
(遺体から)3歩下がって。(シュタイナー博士)
(中略)
That’s a little harsh, no?
それはちょっと意地悪じゃない?(ジェーン)
You have driven me to desperate measures.
君が私にそうさせているんだ。(シュタイナー博士)
Well, I’m nothing if I’m not respectful of my fellow crime-fighters.
そんな、僕は博士をとても尊敬してるのに。(ジェーン)
But I can see everything I need to from here anyway.
けどまあ、ここからでも必要な事は分かるよ。(ジェーン)
Really? What exactly do you see?
本当に? 具体的に何が分かる?(シュタイナー博士)
He’s in money, but not a banker, something more aggressive stocks or such,
仕事は金融業、でも銀行ではなく、もっと攻撃的な株取引とか、(ジェーン)
social drinker, increased his intake lately, so under some pressure.
酒はたしなむ程度だが、最近は酒量が増えてた、ストレスがあったんだね。(ジェーン)
harsh 「意地悪な、手厳しい、辛辣な、酷い」。
desperate「自暴自棄の、やけっぱちの、破れかぶれの」。
measure には「測量する」という意味がありますが、他にも
「心の満足度、(ある事柄に対して)どの程度の行動、手段を講じるか」を表す事があります。
前に紹介した、half measure「中途半端な手段、その場しのぎの行動」も
本来そうであるべき行動、手段の半分、50%という意味でした。
対して今回の博士の desperate measures は「破れかぶれ、必死の手段を講じる」という意味で
half どころではなく120%、もうこれ以上は無理!という目盛りまで振り切る、ということで
それは何に対してかと言えば、ジェーンの悪戯を回避するためです。
彼のセリフ、You have driven me to desperate measures を直訳すると
「私を破れかぶれの手段に駆り立てるのは君だ」=「君が私にそうさせる」となり
もうほとほとジェーンに懲りている事が分かります(笑)。
nothing if (I’m) not~「この上なく~、非常に~」。
ジェーンのセリフ、I’m nothing if I’m not~ は直訳すると
「もし博士への尊敬の念が無ければ、自分は何者でもなくなる」、
つまりそのくらい、ものすごーく博士を尊敬している、と言っています。
social drinker 「付き合いで酒を飲む人、たしなむ程度に飲む人」。
もうおじいちゃんと言っても良いシュタイナー博士の
何がそんなにジェーンの心をくすぐるのか、パッと見ではナゾなんですが、
彼はメンタリストファンにも人気のキャラであります。
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