ゴシップガール シーズン1 第14話より:
out of deference to~
~に遠慮して、~に気を使って、~に敬意を表して
ブレアはかつての仲良しグループに、
自分の後釜としてジェニーが入りこんでいるのが癪に触っており
どうにか立場を挽回したいとセリーナに告げる。
だがセリーナはブレアに、ジェニーが高級レストランで彼女たちと誕生日会を開く事、
それに自分も呼ばれたが、ブレアに気を使って断った事を打ち明ける。
ブレアが考えている以上にジェニーは上手くグループに溶け込んでいるようで、
自分だけ取り残されたような気分を味わうのだった。
So Jenny Humphrey is officially being inscribed on the A-list.
それじゃジェニーは主要メンバー入りってわけね。(ブレア)
Wait. How do you know this?
待って。 何でそんな事知ってるわけ?(ブレア)
Because they invited me, but said no out of deference to you.
だって私も誘われたもん、でもあんたに悪いと思って断ったよ。(セリーナ)
Just thought I could have dinner with her and Dan and the whole family.
それにダンと彼の家族みんなでお祝いできるだろうと思ったから。(セリーナ)
inscribe 「(文字、名前等を)刻む、しるす」。
being inscribed on the A-list(Aリストに名前を刻まれた)の A-list は、
ここではジェニーの入った仲良しグループを指しています。
英米のエンターテイメント界の記事で、いわゆる有名人を格付けするような内容で
A-list celebrity「超有名人」という言葉を見かけることがあります。
一口に有名人といっても、世界的なレベルの人からローカルの人まで様々で
その中でも別格の「超有名人」という意味合いで A-list が用いられているんですね。
学校に置き換えれば「皆が一目おく中心グループ」、
そこにジェニーが入ったらしいと言っています。
そして out of deference to~ は「~に遠慮して、~に気を使って、~に敬意を表して」。
deference は「服従、敬意、尊敬」、 out of~ 「~のため」、
=「(相手への)敬意のために」、
くだけて言うと「(相手に)悪いと思って、遠慮して」といった意味になります。
実はジェニーはグループのお嬢様たちのレベルに合わせるため、
この時点で色んな無理をしているんですが
そろそろその無理に綻びが生じてきそうです。
グループのランチ代が一人120ドルという時点で、背伸びにも限界があるはずですが
家族にも内緒で危ないやりくり・・・ジェニーはどこへ向かっていくのでしょう。