ゴシップガール シーズン2 第13話より:
make amends
(罪を)償う、埋め合わせをする
バートの死に触発され、残された人生は短いと悟ったサイラスは
ブレアの母・エレノアと一刻も早く結婚したいと言いだす。
母の再婚がまだ現実として受け止められないブレアは、これに猛反対、
更に式の衣装が無いからとエレノアもブレーキをかけるが
そこにジェニーが顔を出し、自分が衣装を徹夜で仕上げると提案。
それはかつて世話になったエレノアの元を自身の我がままで飛びだした事に対して
ジェニーなりに償いをしたい気持ちがあるためだった。
ブレアは余計な口出しをするジェニーを追い払おうとするが
エレノアはジェニーの提案を喜び、明日サイラスと結婚すると決めてしまう。
No. I don’t have anything to wear.
でもダメ。何も着るものがない。(エレノア)
Well, uh, what if someone made you something?
それでしたら、誰かに作らせては?(ジェニー)
I mean, what’d you have in mind?
その、ご希望はどんな感じですか?(ジェニー)
(中略)
I was thinking something in a jacket, very Y.S.L.
サンローラン風のジャケット。(エレノア)
Okay. Mick and Bianca, 1971? Great reference.
71年のミックとビアンカ・ジャガーのような? 参考にします。(ジェニー)
(中略)
Thank you for giving me a chance to make amends.
償いの機会を下さってありがとうございます。(ジェニー)
reference「参考、参照」。
ジェニーの Mick and Bianca, 1971(71年のミックとビアンカ)は
ストーンズのミック・ジャガーとビアンカの挙式の事で
この時のビアンカはドレスではなく純白のシャープなジャケットでした。
この二人の写真は有名なので、若いジェニーにもすぐにピンと来たようです。
そして make amends は「(罪を)償う、埋め合わせをする」。
amend には「修正する」という意味があるのですが、
同じような言葉に mend「直す、修正する」というのもあります。
この2つは「修正する」という意味では一緒ですが
その中身は mend が「(破れた物、裂けた物などを)直す、くっつける」のに対し
amend は「より良く修復する、本来あるべき姿に戻す・直す」といった意味を持っています。
洋服の破れ(裂けた布を縫い合わせる)、骨折を治す(割れた骨をくっつける)は mend 、
法律の改正(より良く修復する)、人との仲直り(本来の友好関係に戻す)は amend、
という感じで、同じ「修正する」でも、その内容が異なっているんですね。
今回はジェニーから見てエレノアとの関係を友好的に戻したい、という事なので
amend となります。