モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第1話より:

toot one’s own horn
自画自賛する、自慢する、鼻にかける


NY交響楽団の団員と経営陣との間に妥協案はまだなく
落ち着かない雰囲気のまま、再び公演の日を迎える。

この日の観客は熱狂していたものの、ロドリゴには不満足な出来で
終演後、トーマスにも感想を尋ねるが、彼にも同様の指摘を受けてしまう。

スト問題のせいで自分も含めた皆が集中出来ないと悩むロドリゴにトーマスは
指揮者はもっと厳しく冷酷であらねばならないと説く。

The orchestra lacks cohesion.
まとまりが欠けてたな。(トーマス)

Ah, I know, I know, I know.
ああ、分かってます。(ロドリゴ)

They’ve backslid a bit since the Benjamin Britten evening.
ブリテンをやって以来、振るわないようだ。(トーマス)

It’s look, it’s natural. Two steps forward, one step back.
だがそれも自然な事だ。 二進一退だね。(トーマス)

But it’s also the strike thing.
それに加えてストの件で。(ロドリゴ)

It’s distracting them. It’s distracting me.
皆も僕も気が散ってます。(ロドリゴ)

You’ve got to be stern papa.
厳格になることだ。(トーマス)

(中略)

You don’t want to be loved, you want to be respected.
愛されるのではなく、敬われる事。(トーマス)

That’s important.
それが大事だ。(トーマス)

(中略)

You know, Maestro, would you mind if I gave you my symphony, just to look at?
マエストロ、私の作曲した交響曲を見てもらえないか?(トーマス)

Look, I don’t want to toot my own horn,
その、自画自賛するわけじゃないんだが、(トーマス)

but I think it’s absolutely fucking brilliant.
大傑作だと思うんだ。(トーマス)


cohesion「結合、密着、(グループや物事の)まとまり」。

backslid「(元の良くないさまに)逆戻りする、堕落する」。

two steps forward, one step back(二歩進んで一歩戻る)=「二進一退」。

チータの「365歩のマーチ」では“三歩進んで二歩下がる”でしたっけ、
ともかく一足飛びにはいかないけど、コツコツ努力で少しずつ前に進む、といった意味ですね。


distract「気を散らす、心を乱す」。

stern「厳格な、頑固な、厳しい、容赦のない」、stern papa(頑固親父)。

そして toot one’s own horn は「自画自賛する、自慢する、鼻にかける」。

toot「(ラッパ、笛などを)吹きならす」、horn「角笛、ホルン」ということで
「(その人の)笛をピーっと吹きならす」=「自慢する」。

どうやらトーマスは今、交響曲の作曲に夢中な様子で
I’m on fire(最高にノッてるんだ)というセリフが出てきました。

また楽団の大口スポンサーで、ロドリゴよりトーマスを復帰させたい人物が
not overly large fans of Che Guevara(それほどチェ・ゲバラのファンじゃない)
というセリフがありました。

これはロドリゴの事を指しているわけですが、
この遠まわしにディスる感じは上品なんだか下品なんだか?(笑)。

まあマイノリティを大っぴらに批判はしづらいので
彼らも不満の示し方に気を配らざるを得ないんだろうなあと感じました。


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