モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第5話より:

make a claim
(損害賠償、保険金等を)請求する


NY交響楽団はロドリゴの故郷、メキシコシティでの公演に出向くことなった。

楽団員が空き時間にエキゾチックな南米観光を楽しむ中、
家族への土産物を探しに行った先で、ヴァイオリニストのウォーレンが暴漢に襲われ
貴重なヴァイオリンを盗まれてしまう。

すぐにも警察に届けようというウォーレンを制し
ロドリゴは別の方法でヴァイオリン取り返すと言うのだが・・・。

Oh, Maestro, I am so sorry. I feel like such an idiot.
マエストロ、本当にすみません。 私は何て馬鹿なんだ。(ウォーレン)

Wait a minute, I think we can get a shitload of great coverage out of this!
待って、この災難はすごい宣伝になる!(楽団の広報)

I mean, think about it,
考えてみて下さい、(楽団の広報)

our brave orchestra member ventures into exotic lands to bring art and culture, and what happens?
我々の勇敢な楽団員が異国に芸術と文化を携えて踏み込んだら、何と?(楽団の広報)

He gets mugged and his priceless Bergonzi violin stolen!
非情にも名器ベルゴンツィを強奪されたなんて!(楽団の広報)

(中略)

The insurance company says I got to file a police report…
保険会社が警察に届けろと・・・。(ウォーレン)

No police report, no police report.
それは駄目、駄目だ。(ロドリゴ)

But in order to make a claim
でも保険の請求があるので・・・(ウォーレン)

Sit down. No, if there’s a Bergonzi on the move,
座って。 駄目だ、名器の盗難ということなら、(ウォーレン)

I know the right person to call.
頼れる奴を知ってる。(ウォーレン)


venture into~「(危険を承知で)~に足を踏み入れる」。

exotic「異国風の、異国情緒の、神秘的な、未知の」。

get mugged「(金品・貴重品を)強奪される」。

file a report「報告書を提出する」、
ここでは file a police report([警察に]被害届を提出する)。

police report 「被害届」、
強盗被害に遭った人が警察で提出する書類といえば「被害届」となります。

in order to~「~するために」。

そして make a claim は「(損害賠償、保険金等を)請求する」。

日本では claim“クレーム”と言うと
「文句、苦情」という意味で使われているように思いますが
本来の claim の意味は「(当然の権利として)請求する、要求する、主張する、返還を求める」
(日本で言う「クレーム(文句・苦情)を言う」は make a complaint)。

空港で手荷物を預けると、スーツケースの取っ手に巻かれる札、
あれは Baggage claim tag「荷物受け取り札」。

到着先空港で荷物が出て来る場所は Baggage claim「荷物受取所」、
どちらも claim は「(預けた荷物の)返還請求」といった意味で使われています。

このシーンでは、盗難に遭ったヴァイオリンの「保険金請求」。

それは priceless Bergonzi violin(値がつけられないほどの名器ベルゴンツィ)ですから
もちろん保険をかけてある、だから claim「(当然の権利として)保険金を請求する」。

しかし保険金の請求には、被害届が受理されなければならず
ウォーレンはその手続きを一刻も早く進めたいのに
なぜかロドリゴは別の手段に固執します。

メキシコの警察などアテにならない、という事なんでしょうかね。


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