ママと恋に落ちるまで シーズン7 第14話より:
know ~ like the back of one’s hand
熟知している
リリーとマーシャルは子供の誕生に伴い、
ロングアイランドに引っ越すこととなった。
そこにはリリーの祖父母所有の一軒家があり
孫である彼女が譲り受けたのだ。
だがリリーの妊娠の知らせを聞き
音信不通だった彼女の父・ミッキーが訪ねてくる。
そして彼の実家であるその家を、
リリーたちが自分好みに変えようとする度に口出ししてくるため
最初は父の訪問を歓迎していたリリーも、イライラが募ってくる。
Wrong! This can’t go here.
違う! 置くのはここじゃない。(ミッキー)
(中略)
That has to go there to cover up the splintery floorboard.
そこに置いて、割れた床板を隠さないと。(ミッキー)
(中略)
Guys, you’re so lucky I’m here.
お前たち、俺がいて本当にラッキーだな。(ミッキー)
I grew up in this house. I know it like the back of my hand.
俺はここで育ったから、この家の事なら何でも知ってる。(ミッキー)
And this lamp absolutely cannot be here.
あとこのランプはここじゃない。(ミッキー)
(中略)
I know he means well, but I can’t take it anymore.
パパの善意なのはわかるけど、もう限界。(リリー)
He won’t leave, and he’s acting like this is his house.
ずっと居座ってるし、まるで自分の家みたいな顔をして。(リリー)
splintery「裂けやすい、ギザギザのある」。
floorboard「床板」。
そして know ~ like the back of one’s hand は「熟知している」。
ある事について back of the hand「手の甲」のように知っている
=「熟知している」。
mean well「善意の気持ちから、良かれと思ってする」。
I can’t take it「我慢できない、耐えられない」。
I know he means well, but I can’t take it anymore
(彼の善意からであるのは分かるが、これ以上耐えられない)。
mean well は、リリーのセリフのように I know you/he/she mean(s) well, but…
(あなた/彼/彼女の善意なのは分かるが・・・)と、
実は少し迷惑に感じている事、控えて欲しい事について相手に伝える際に
印象を和らげる目的で使われる例が多いようです。
リリーの父親はボードゲーム販売の仕事で各地を転々としている風来坊で
彼女はあまり父親らしい事をしてもらった記憶はないみたいです。
そういう父親がいきなりやって来て自分たちの新居に居座り、模様替えに口を出す、
それではたとえ well meaning「善意から、悪気の無い」だとしても困りますよね。
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