昨日から「The exodus of Paris’ chefs to the countryside -「パリのシェフたちの田舎への脱出」を読んでいます。
・「パリのシェフたちの田舎への脱出」(1)
To wit:
すなわち、
to wit「すなわち、つまり、言ってみれば、取りも直さず」。
chef Sven Chartier of the former Michelin-starred Saturne left the capital in late 2020 for the countryside of the Perche region, 150km west of Paris;
ミシュランの星を獲得していた「サチュルヌ」のシェフ、スヴェン・シャルティエは2020年末に首都を離れ、パリから西に150km離れたペルシュ地方の田園地帯へ、
his new néo-bistrot, Oiseau Oiseau, opened in October 2021 boasting a menu brimming with local produce.
彼の新たなネオ・ビストロ「Oiseau Oiseau」は、地元の食材にあふれたメニューを誇り、2021年10月に開店した。
In 2018, former jewellery shop owner Mickaëlle Chabat and her husband, chef Louis-Philippe Riel (ex-Le 6 Paul Bert), ventured even further afield to the Italian border for a new home by the slopes.
2018年、元ジュエリーショップオーナーのミカエル・シャバと夫でシェフのルイ・フィリップ・リエル(元Le 6 Paul Bert)は、ゲレンデ脇の新居を求め、さらに遠くイタリア国境まで足を延ばした。
They found the house that would become their Auberge de la Roche in the town of Valdeblore (whose Alpine ski resort La Colmiane boasts the longest zip line in France)
彼らはアルプスのスキーリゾート、ラ・コルミアンでフランス最長のジップラインを誇るヴァルドブロアに、オーベルジュとなる家を見つけ、
and launched the project in collaboration with chef Alexis Bijaoui, formerly of Paris’ Garance.
パリの「ガランス」のシェフだったアレクシ・ビジャウイとの共同プロジェクトをスタートさせた。
“We fell in love with the view,” said Chabat.
「この景色に一目惚れしたんです」とシャバさん。
“It’s almost like being in the middle of nowhere.”
「まるで何もないところにいるような感じ。」
The preponderance of chefs abandoning the capital in favour of greener pastures is, in part, a reflection of an ever-growing interest in locavorism.
シェフたちが首都圏を離れ、緑の多い場所を好むのは、地産地消への関心が高まっていることも一因だろう。
preponderance「重量でまさること、優勢、優位」。
locavorism「地産地消」。
Despite a few anomalies
いくつかの例外、
anomaly「変則、例外、異例、変態、例外的な人」。
- such as mushrooms grown in the Catacombs and wine produced in a handful of public parks
カタコンベで栽培されたキノコや、何か所かの公園で生産されるワイン等があるものの、
- Paris has long been known for transforming ingredients, rather than producing them.
パリは昔から食材を生産する場所ではなく、変身させる場所として知られている。
But in recent decades, many Parisian chefs had been paying considerably less attention to where those ingredients were coming from.
だがここ数十年、パリのシェフの多くは、食材の産地にはあまり関心を示さずにきた。
美食の街パリのシェフが、食材の産地に関心を抱いてこなかったというのは意外でした。
まあソースと共に食べる料理だと、素材そのものの味より、調理方法や食材の取り合わせの妙を競う方向に関心が強まるのかもしれませんね。
しかし時代の流れはシンプルで食材そのものの味を楽しむ方向になり、そうなると食材の良し悪しがそのまま出来栄えに響いてきます。
日本料理は正にそうした料理でしょうから、非常に食材にこだわりますよね。
そうなると新鮮な食材の産地に興味が湧き、そこで店を開く・・・そういう流れになるんでしょうか。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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