先日から「The rise of the minimalist wardrobe -「ミニマム・ワードローブの台頭」を読んでいます。
・「ミニマム・ワードローブの台頭」(1)
・「ミニマム・ワードローブの台頭」(2)
・「ミニマム・ワードローブの台頭」(3)
・「ミニマム・ワードローブの台頭」(4)
However, this didn’t stop people from changing their looks.
しかし、それでも人々は装いを変えることを止めなかった。
Instead, variation and individuality were to be found in the detail.
その代わり、バリエーションや個性が細部にまで及んだのだ。
Individual fit, adherence to slowly changing fashion trends or even personal touches were achieved via altering.
個別のフィット感や、少しずつ変化するファッショントレンドへの対応、あるいは自分らしさを表現するための改造が行われた。
adherence「固守、執着、忠実、支持」。
alter「~を(部分的に)変える、変更・改造する、作り変える、去勢する、卵巣を取る」。
“Clothes were made to be unmade,” Lemire explains.
「服は未完成なものとして作られたのです」とレミール教授は説明する。
It was expected that garments would be taken apart, taken in, taken out and amended.
いずれにしろ服は分解され、取り込み、取り外され、修正されることが予想されたからだ。
All seams were hand-stitched.
縫い目は全て手縫い。
All clothes had repairs.
全ての服が修理もされていた。
Ribbons and buttons were used to liven up old garments,
リボンやボタンは古い衣服の装飾に使われ、
and records tell of young men identifying with a certain group by having long curls in their hair or wearing hosiery with a certain kind of stripe.
髪を長くカールさせたり、特定のストライプの入った靴下を履くことで、自分の属するグループを示したことが記録されている。
However, things were already speeding up.
ところが事態は既にもっと進んでいた。
In the 17th and 18th Centuries, people wore a lot of undyed fabric at home, like linen and wool.
17~18世紀、人々は家庭でリネンやウールなど、無染色の布をたくさん着ていた。
But they also developed a taste for new fabrics based on originals from China and India,
だが彼らは中国やインドのものをベースにした新しい布も好むようになった
explains Marie Ulväng, senior lecturer in fashion studies at Stockholm University.
と、ストックホルム大学のファッション研究上級講師のマリー・ウルヴァングは言う。
With the industrial revolution, our garments became increasingly factory-made, in standard sizes.
産業革命によって人々の衣服は工場で作られるようになり、サイズも標準的になる。
Asian and American cotton and, eventually, cheap, outsourced labour allowed Western countries to increase production and lower prices.
アジアやアメリカの綿花、ひいては安価な外部委託労働によって、欧米諸国は生産量を増やし、価格を下げられるようになった。
手作りしかなかった時代、すなわち衣服が高価で希少だった時代から、産業革命を経て大量生産、大量販売の時代に入った。
そしてその流れがついに極まったのが今、という感じなんでしょうか。
歴史は大体行きつ戻りつなので、衣類に関しても、逆方向にそろそろ向かう時が来たのかもしれませんね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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