昨日から「What dining in the dark does to your tastebuds -「暗闇での食事が味覚に与える影響」を読んでいます。
・「暗闇での食事が味覚に与える影響」(1)
There’s the sound of a room full of people talking and laughing, the chinking of cutlery.
部屋いっぱいの人の話し声や笑い声、カトラリーのカチャカチャという音がする。
But to the eye, there are only the dark peacock feathers that swirl across your vision when your eyelids are shut.
しかし目には、まぶたを閉じると視界に暗い孔雀の羽のような渦巻きがあるだけ。
In fact, it doesn’t matter if your eyes are open.
実際、目が開いているかどうかは関係ない。
Close them, if you like.
お好みで閉じたって構わない。
It makes no difference at all.
まったく違いはないのだから。
Dark restaurants like the Blind Cow offer a tantalising novelty – a meal eaten in complete darkness, in this case served by waitstaff who are blind or have limited vision.
ブラインド・カウのような暗闇レストランでは、完全な暗闇の中で食事をし、目の見えない、あるいは視力の弱い店員が接客するという斬新なサービスを提供している。
For them, darkness poses no obstacle.
彼らにとって、暗闇は何の障害にもならない。
In the black of the dining rooms, they move easily and surely, while the sighted remain rooted to their chairs, unable to navigate.
真っ暗なダイニングルームの中で、彼らは容易に、そして確実に移動することが出来る一方で、目の見える者は椅子に根を張り、移動もできない。
Though there are now a smattering of such places around the globe, the Blind Cow was the first permanent instantiation, founded in 1999 by a blind clergyman.
現在、こうした場所は世界中に散在しているが、ブラインド・カウは1999年に盲目の聖職者によって設立された、最初の常設施設である。
clergyman「聖職者」。
I am here today with my sister,
私は今日、妹と一緒にここに来たが
and as I fumble for the back of my chair, my senses reeling, I wonder how eating in darkness feels different for someone with sight.
揺れ動く感覚の中、椅子の背もたれを手探りで探していると、暗闇の中での食事は、目の見える人にとってどんなものなのかと考える。
fumble「手探りする、探る、探し回る、下手な手つきでいじる、いじくり回す、不器用に取り扱う、へまをやる」。
In the absence of vision, do the other senses grow sharper?
視覚がない場合、他の感覚は鋭くなるのか?
Do you eat less when you have no idea what you’re eating?
何を食べているのかわからないと、食べる量は減る?
And what does being in the dark do to other aspects of your mind?
また暗闇にいることは、心理面に何か影響するのか?
なるほど、暗闇レストランは視覚障害者の方の働き先になっているんですね。
綺麗な色どりに盛り付けられた食事を、美しい店内で食べる。
この従来のレストランの真逆の発想、暗闇に価値をつけた創設者の方の着眼点が鋭いなと思います。
人が感動するということは、その人にとっての新しい刺激が心に響く、ということなのかもしれませんね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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