先日から「Is this the summer of bad tourists? -「今夏は不良観光客の夏?」を読んでいます。

今夏は不良観光客の夏?


・「今夏は不良観光客の夏?」(1)
・「今夏は不良観光客の夏?」(2)

In an age of heightened awareness about privilege and how we treat others from different cultures,
特権や異文化の人々への接し方に対する意識が高まっている今、


heighten「~を高くする、 高める、 高尚にする」。

this increased focus on entitled and boorish travellers may seem like a natural progression from other recent social movements.
独善的で野放図な旅行者への注目が高まるのは、最近の他の社会運動から見れば自然な成り行きと思えるかもしれない。


entitle「表題をつける、~と題する、~の権利を与える」。

boorish「田舎者の、野卑な、野暮な、がさつな」。

But experts suggest a combination of factors are driving bad behaviour abroad, and the newfound attention we’re giving it.
しかし専門家によれば、海外における悪行と私たちがそれに向ける新たな注目が、複合的な引き金になっているという。

According to Siegel, unlike in years past, many travellers today are competing for social media likes and views.
シーゲル氏によれば、過去数年とは異なり、今日、多くの旅行者はソーシャルメディアの「いいね!」や閲覧数を競っている。

“People are reverting to more extreme actions for their Instagram or TikTok feeds,” she noted.
「人々はインスタグラムやTikTokのために、より過激な行動に逆戻りしています」と彼女は指摘する。


revert「帰る、逆戻りする、戻る、立ち戻って説く、再び考える、復帰する、先祖返りする」。

Ironically, social media accounts like the massively popular Passenger Shaming are also being used to call out insensitive and disrespectful behaviour.
皮肉なことに、大人気の「パッセンジャー・シェイミング」のようなSNSアカウントも、無神経で無礼な振る舞いを訴えるために使われている。

David Beirman, an adjunct fellow at the University of Technology Sydney, noted that nearly 1.5 billion people travelled internationally in 2019.
シドニー工科大学の非常勤研究員であるデビッド・ベアマンによれば、2019年には15億人近くが海外旅行をしたとのこと。

With travel now surging to its highest levels since before the pandemic,
旅行者が急増し、パンデミック以前の最高水準に達している現在、

he said it’s inevitable some tourists will think “it’s cool to pose nude in front of a temple in Bali, get drunk at an Islamic holy site or dance in front of a Nazi concentration camp”.
「バリの寺院の前で裸を披露したり、イスラム教の聖地で泥酔したり、ナチスの強制収容所の前でダンスを踊ったりするのはクール」と考える旅行者が出てくるのは避けられないと同氏。



やはり奇矯な行動が注目を集め、それが何らかに利益になるというSNSの仕組みは、それなりに罪が重いなと思います。

自分も含めてどこか観光地に行っても、その場所をじっくり味わうよりも先にSNS用の写真や動画を撮る・・・という行動をしてしまう事が多いです。

それは何でかと自問自答すると、やっぱり競争心理があるんだと思います。

より多くの人に見てほしい、フォロワーに喜んで欲しい、その先にはアカウントの力を強めたいという思いがあります。

うーん・・・これはあんまり健康的な事では無いなと自省します。


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